第113回「ドローン技術の今後」

第113回 探究型ワークショップ実施!

今回のテーマは「日本は豊かなのか」です。
 
 

【今回の問いかけ】

今後ドローンはどのように使われるだろうか
実際にありそうな使い方、あるいは既にある事例
(実際にありえそうな)「面白い」使い方や
「ダメな」使い方について考えてみよう
 
 

【今回のグループトーク】

~インプットセッション~

>>ドローンは40万円くらいでしたけ?
>>1万円~たくさんくらいからありますねー!
>>安いのは1万円以下ですが、店では20万ぐらいのも売ってますね。
>>多機能さですね。
>>おもちゃ系~空撮可能系~その他すごいやつで、価格変わるイメージかな…?
>>広い大空メインで飛ばせるものでしたね
>>ドローンは音でかいよね これ何とかならんのか
>>ミツバチが情報化の進展につれてドローンになりましたね。航空写真も撮れますし
>>今まで空間に関するアプローチって「ヘリ」「飛行機」「でかい風船」くらいで、でかくて、操作しにくくて、大変、ということへの改善ですな。
>>空撮(航空写真)、ホント楽になりましたねー!>航空写真
>>操作し難い大きさでも、スネ夫のラジコンが現代化してるのは確かですね
>>上空のほか農薬まで
>>ハチドリみたい
>>確かに
*ラジコンヘリよりも簡単なのはAIでの姿勢制御搭載+羽いっぱいでそもそも安定しやすい(だからうるさい)なことが多いですなー!
>>病気の予防に役立つのは知らなかったです
>>簡易モーター 歯車?
>>200G以上のドローンは都会ではあまり飛ばせる場所がないよね
>>場所の広さによっては飛ばせる範囲が限られますかね
>>ナノマシンドローンは人工筋肉(ナノサイズ)で動く…ことを想定しているとか…
>>天皇陛下の元で飛ばして問題になったりしましたね
>>ドローンの弱点の一つ(ユーザーに任されているところ)はメンテナンス。なんですよね。
>>ツバサの耐久度とかは結構アレ(特に安いやつ)という話も・・・?
>>令和前後にドローンが皇居に飛ばされたニュースを観ました。ドローンはどう使われるかですね。
>>ですな!
 
 

~グループトーク本編~

1.農作業
ドローンが民間で使われ始めた当初から長くに渡り、農作業をさまざまな形でサポートしてきました。例えば、広大な面積を誇る田畑の作物へ空中から農薬の散布。人の手ではかなりの時間を要していましたが、ドローンに農薬噴射機を搭載すれば、およそ1/16の時間で終了するそうです。また、効率的により良い作物を育てるため、ドローンを使い成長過程を記録・管理する農家も増えています。さらに、果樹栽培では敷地全体を歩き回らず、ドローンで撮影した画像を元に日当たり具合をチェックし、効率的に剪定が行っています。
 
2.建設現場での測量
これまで測量の作業は5日程度の日数を要していましたが、ドローンを活用すれば、わずか1日で完了するとのことです。短時間で行えるだけでなく、撮影画像した画像から距離・高低情報・土地をならすために必要な土の量までも算出することが可能となっています。
 
3.造船
造船所は広大な敷地にさまざまな資材を保管・管理を行い、そのうえ全長200mを超える大きな貨物船に乗っている資材を把握するだけでも大変な時間を要していました。ドローンを活用することで、どこに何が置かれているのかをリアルタイムで確認することができるようになり作業の短縮に役立っています。
 
4.点検や監視
大きな建物や工場などの施設では、ドローンを使って上空から建物の点検や監視が行えます。そのため、広大な施設の点検は人員・時間を要する難作業と言われていましたが、ドローンを使うことで人員削減、時間短縮に繋がります。
 
5.サービス
2016年にドローンを使って商品配達を行ったニュースがありました。買い物に行くことが困難な山間僻地や離島でも、スピーディーに荷物を運ぶことが可能です。また、災害時の救援物資を届けるための道具としても活用できるのではないかと期待されています。他にも、レストランで食事を運ぶウェイターとしての活躍もしています。空中をゆらゆらと運ばれている姿を想像すると、ほほえましくなりますね。現在、ドローンが活用されるビジネスをご紹介しましたが、上記以外にも遠隔医療や鉄道や橋などのインフラ点検、スポーツイベントなどの撮影、卒業式の空撮など可能性は無限大と言えるでしょう。
 
ドローン活用における課題
今後、あらゆるビジネスシーンで欠かせない存在となるであろう「ドローン」。2015年時点でのドローンの市場規模は100億円と言われ、その5年後には100億円を超える規模になると言われています。「空の産業革命」と呼ばれることが納得できますね。ですが、あらゆる可能性を模索すると同時に、ひとりひとりがマナーとルールを守りながら使用していかなければなりません。無数のドローンが私たちの上空を縦横無尽に飛び回るようになれば、落下の危険性など事故発生の確立も高くなります。また、撮影した画像がプライバシーを脅かすものと化してしまう可能性も考えられるのです。そして、一歩間違えるとテロや威嚇などのリスクがあることも覚えておく必要があります。ひとりひとりがマナーやルールを守り、ドローンの新たなアイデアを追求していきたいところですね。
 
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〇セコムの警備で使われている
⇒人件費削減
 
〇水中ドローン
⇒プラごみ探しで使われている
⇒そのうち回収含めてできるものが出てくる
 
>>人件費削減は、削減される側からすれば嫌なこと
>>人が違う分野での活用できる人の変換か?
>>テクノロジーの進歩にはつきものな話題ですね~(人件費)
>>アルゴリズムは読まれる>>防犯・警備分野
>>防犯や警備、航空とかですかね
>>「人間は意外と万能」(コストは高いけど…)
>>人間vsテック
>>機械で顔は読めても心は人しか読めないですね
>>現状はそうなんですよねー!
 
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[実際に在りそうな使い方]
物流(誤配や遅配なく人的負担も抑えれる)
居場所探知(行方不明時に捜査に協力できる)
 
【既ある事例】
○2015年くらいからドローンスクールの増加。
○ラグビー日本代表がフォーメーション戦術を導入。
○わが母校の奈良県の高校も人文字を創ったものを空撮で。
 
>>一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、ですなー!
>>機械化するかどうかって人を雇ったほうが安いか機械のほうが安いかという要素は強い。
>>だから人間がアホになると機械化が進む。
>>便利≒ヒトが怠ける説は、悩ましいですな。。。
>>「スマホ世代」の話ってありますけど、テクノロジーがやってくれるのが当たり前になれば、その分人はやらなくて良くなるので「不得手」にはなりそうですよね。
>>方向音痴増加中
(漢字書けなくなった説…
(方向音痴もそうだなあ。。。
>>本を読めない人も増加中
(でも!空を飛べるはすごいあこがれるぜ…!
>>人間も視座が高くなると今まで見えなかったものが見えるようになるよね。
>>違う視点で拡がると思います
>>千葉県の学校の運動会で空撮事例
>>多監視できるっていいですよね
去年から躍動感持ちましたね。ドローンは。理解して貰えてよかったです
 
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【面白】
ブーケトスで投げられた花束をドローンで取る
 
【ダメなやつ】
便利そうなドローンと思わせて敵のところに送りドカーン
 
>>トロイの木馬や。。。(ドローン爆弾は研究中…)
>>感じる能力も万能とも限らないからねえ。ブーケトスは印象的です
>>フラワー業界も空撮>>ブーケトス
>>ドローンで花を渡す
>>その後に花嫁がドロンする、みたいな。
>>月に帰っちゃう…!
(なんとー!
>>縁起悪い話でしたか、、、(笑)
>>じゃ、ここでドロンしますね、とオフィスからエレベーター使わず退社。(ん?
 
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〇ドローンの活用方法
・店内で撮影
・YOUTUBE用撮影やVRで活用
・ドローンレース
・ここぞというときに大事なものを渡す
・輸送、配送
・速達郵便(バイク便とかの代わり)
・アイスの遠方輸送
・ドローン養成学校とかドローンの練習場
 
〇ダメな活用法
・スパイ活動?テロ?
・スマートシティによる国民の監視活動?
・雇用が失われる?
・衝突をどう防ぐか
・責任の所在
 
>>校内許可も立地的な条件次第で変わりますね。「花束を君に送ろう」というある人の歌詞にありましたが、遠方になるとドローンですね
>>おされだ。。。!
>>余談ながら、今夜に「リコカツ」を観ますが、指輪とか荷物もドローン化出来る回は期待します。
>>離婚活動もドラマになる時代ですなー!
>>最高の離婚もドラマになりました。共通して出演してる俳優はいますが。
>>それもドローン攻撃…!
>>首相官邸上空に飛ばすのって、忍び込むよりハードル低いですからねぇ
>>ドローンの活躍がたまたまなかったですね。2013年なので。
>>自動運転の時代になりましたね。僕はまだまだついていけませんが
 
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【ドローン、どんな使い方?】
1,地形効果を安価に無効化する。
離島や山の上が不便じゃなくなる?
(アマゾンのドローンテスト(緊急薬品)をみると重力は手ごわそう…
 空飛ぶ車がなかなか実現しない理由とか)
 
2,自然代行系(≒精密農業&医療)
例:
動物とかを(まぎれて)追跡したり、
ミツバチのように蜜を集めたり、
選択的に受粉させたり、(センターの遺伝子ツリーデータベースと連携)
解析できてないデータを収集したり(日当たりよい、悪い&風とか)
医療なら狙い撃ちだけでなく、代行も…?
 
3,エンタメ
「機甲術」(パンツァークンスト)、「メガロボクス」、ドローンレース
*ん?軍事利用…?(ゲームみたいに上からみれる))
 
 

【ファシリテーターより】

今回もありがとうございました。
ファシリテーターを務めさせていただきました、木原です。
久々のテクノロジー回ということで、現在様々なシーンで活用されているドローン技術について、この先どのように活用されていくのかについて皆で考え話し合っていきました。また今回はただ今後の展望について考えるだけでなく、「ダメな活用方法」すなわち「こんな風に活用されてはいけないよね」ということについても問いかけてみました。テクノロジーが進歩することにより、今までできなかったことができるようになったり、我々の暮らしが便利になっていく一方で、様々なマイナス面もつきものですので、併せて考えてみるのが良いだろうと考えました。
 
ドローンの活用法について考えてみると、
・人が行けない所に行く
・(主にモノを運ぶ際の)時短
という利点は多くのものに共通していることが分かりますし、また考えることを通じて
・人は「色々な(人力では見れない)視点から見てみたい(撮影したい)」と思っている
・人は「空を飛びたい」を飛びたいと思っている
といった、ドローンに対して何を期待しているのか(ニーズ)も見えてくるように思います。夢のある話です。一方で、例えばテクノロジーの進歩によって人の仕事が置き換えられるという話はよく耳にしますが、人件費vs生産性という視点で考えてみると、「人間は実は意外と優秀」=「中々死なない、考えて動ける…等々」といった意見も出てきてとても面白かったです。
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
 
次回は第114回
「ジェンダーについて考える」
を予定しております。
 
今後も楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!