塾の仕事をしていて気づく、秋の過ごし方で大切な3つのポイント

こんにちは。
ステップアップスタディサロンの大庭です。

9月10日から10月5日までY.E.S.の業務でアメリカ・カリフォルニア州に滞在中のため、アメリカからの発信です。

日本は「厳しい残暑」とニュースで見ていますが、Y.E.S.がオフィスを構えるMerced CoolegeのあるMerced市は、気温は高温になるものの非常に乾燥した気候で、日本のような不快さがないのが特徴です。毎日30-35度になるものの朝晩は15度前後と、ちょっと寒暖差が激しいので体調管理は要注意です。

さて、いつもは主任コーチの木原による活動レポートが多いですが、今回から、私もたまにブログに顔を出そうと思います。

今日のテーマは、すごく当たり前のようにも聞こえますが意外と見落としがちな
秋の過ごし方
についてです。

長年塾の仕事をしていて気づく、「こういうところは気を付けたいな」ということについて書いてみたいと思います。

ポイントは、次の3つです。

秋の過ごし方で大切な3つのポイント

1、秋こそ、時間の使い方をしっかり考える

2、秋こそ、予習復習を大切に

3、秋こそ、本気で自分のなりたい目標を考える

ではまずはじめに、「時間の使い方」から。

秋こそ、時間の使い方をしっかり考える

簡単に言えば、

夏はしっかり計画立てて実践しながら

すごくがんばって過ごしていたのに

秋になると忙しくなって

思うように勉強や目標達成のための取り組みに

時間を割けなくなることはないか?

ということです。

よく「受験のヤマ場は夏休み」といいます。
夏休みは学校がない分、自分で有効に使える時間が多いこともあって、いわゆる予備校や塾での講習をとったり、自学自習して勉強する時間が大きく増やせるから、このように言うのだと思います。

また、学校見学やオープンキャンパスなど、受験学年でなくとも志望校選定に行動を起こしやすい時期でもあるので、そのように言うのかなと思います。

もちろん自分の好きなことにつかう時間もいつもよりもたっぷりあると思います。

そうしてテーマや目標をもって一所懸命過ごした夏を終えて、がんばった分だけ充実感を持って秋を迎えます。学校生活も再開し、心機一転、学校生活の再スタートです。

ところが秋は、多くの学校で文化祭・学園祭などの校内イベント、修学旅行や野外活動などの宿泊行事と、なにかしら催し物の多い季節になっています。もちろん学生たちはそれが楽しみで仕方がないから、精いっぱいそれらに取り組むと思います。そこでこんなことが起こります。

※スタプラの学習履歴を見ながら
(または宿題をやってこない生徒に)

先生

あれ、今週は勉強時間が全然取れていなくないか?(課題やってなくないか?)

生徒

文化祭の準備で忙しくて…

先生

そんなこと言っているけど2週間後にはテストだよ(模試だよ)

こんな感じです。

学校生活を思い切り充実させて過ごしてほしいものの、夏に取り組んでいたことを秋になってやらなくなると、結局は9月の模試は良かったけど10月以降は伸び悩みとなったり、定期テスト直前に慌ててしまい、いいパフォーマンスが出せないとなったり、残念な結果になる可能性があります。

だからこそ、秋こそ時間の使い方が重要なのです。

ステップアップスタディサロンの取り組みに置き換えて考えるなら、
この時期にコーチと行う毎週の計画、実行と振り返りは重要
ということになります。

あとから慌てたり夏の蓄積が消えてしまわないよう、時間をうまく管理し、取り組む内容をしっかり整理して、ムラのない生活をしてほしいなと思います。
※それを促すのも我々の仕事です

秋こそ、予習復習を大切に

さて、続いて

秋だからこそ、予習と復習を大切に

ということについてです。これは意外と簡単な話です。

一番わかりやすい「中学1年生、または2年生」を例に考えます。まだ塾に行っていないケースもあると思うのでイメージしやすいと思います。
結論は、

秋以降、勉強が難しくなるよ

ということです。

中1の春先は、
英語を例にとると、まだまだ小学校の延長みたいな感じで「簡単」に感じる内容です。単語の勉強、決まった表現の練習、などですね。

数学は、
「正負の計算」あたりは重要な概念理解があるので春でも気を張るところですが、かといって問題の内容が込み入っているかといえばそうでもないと思います。

しかし秋になると、1学期の初めのテストで95点を取っていた子も、放っておくと80点、70点、冬には60点というようなこともあるのです。

またまた英語を例にとりますが、この状況になっている場合は本当に要注意です。

最初の頃のテストは簡単で、点が取れた

それゆえに
「いけるな」「大丈夫だな」
と思ってゆるく勉強していた

大事な大事な基礎文法
たとえば
「三単現のS」や「人称代名詞の格変化」
などを
「なんとなく」「あいまいに」
覚えてしまい
いつまでも三単現のSで間違える

新しい文法事項を覚えても
(例:進行形を覚えても)
実は人称代名詞で間違える

そんなことを繰り返し
全然点につながらない

こんな悪循環に陥ることがあります。

点が下がってくると
「自分は英語が苦手なんだ」
自己イメージを持ってしまうことも負の遺産です。

そうならないために、秋こそ、あらためて日常の勉強の「予習と復習」を徹底したいところです。

中2だと、英語は不定詞や比較、数学は一次関数の応用と、型を覚えるだけではなくて「ちゃんと解釈しないといけない内容(例:不定詞の3つの用法)」が増えてきます。

勉強の難易度が一段階上がる感じがするのが秋です。

秋こそ、本気で自分のなりたい目標を考える

さて、3つ目の

秋こそ
本気で自分のなりたい目標を考える時期にしたい

ということについてですが、
これもいたってシンプルなお話です。
今度は、高校生を例にとります。

日本の高校では、いわゆる文理選択がありますね。
※そもそもこの文理選択に対する考え方自体、個人的にはいろいろ思うところはあるのですが、ここではあくまで「一般的な流れ」の話で進めます。

後から文転・理転することも不可能ではありませんが、一度クラスが決まってしまうと、文系なら文系の、理系なら理系のカリキュラムに沿った授業が行われるため後からの方針変更はムダや不利なことが多くなってしまうのは明白です。

だから、この選択時には一度しっかり自分の将来のイメージに向けて考えを巡らせておくべきです。

多くの学校では、1年生の秋に文理選択があると思います。ついこの前まで中学生だった子たちも、半年後には方針の選択を迫られるのです。

そういう意味では、中3の受験期の秋にも「この学校に進んだら、こんな風に勉強していこう」と1年先のことも考えながら過ごすべきかもしれません。

どちらにせよ、
秋は自分の目標設定とその進む方向について、実は

結論を迫られる

可能性があるので、しっかり向き合って考える時間を持ちたい時期となります。

他にもたとえば、公立中学校の中3受験生にとって秋がどれほど大事か、といったことについても、思い起こすことはいくつも出てきますが、それは水曜のインスタライブで雑談として取り上げたいと思います。

今日のブログでは、この3つを取り上げて終わりとしたいと思います。

秋の過ごし方で大切な3つのポイント

1、忙しい秋こそ、時間の使い方をしっかり考えたい

2、勉強が難しくなる秋こそ、予習復習を大事にしたい

3、進路や文理選択を迫られる秋こそ、本気で自分のなりたい目標を考える時期にしたい

まだまだ残暑厳しい日々が続いていると聞きます。
どうぞ体調に気を付けてお過ごしください。

OIC

前の記事

【OIC】日本の安全と平和
OIC

次の記事

【OIC】将来の夢の見つけ方