【理科探究】水に浮くもの

こんにちは。木原です。

9月24日に、中学生教科書探究の9月第2回を実施しました!

テーマは「水に浮くもの」

中1理科「いろいろな物質」の単元より、「密度」と「浮力」に関する探究です。

教科書探究とは?

勉強はつまらない…

やりたくない…

と、思うことはありませんか?

テスト勉強、受験勉強、学校の宿題、・・・大変ですよね。

もちろんこうした勉強は大切なのですが、本来は、自分で興味をもって調べたり考えたり、実験してみたりしながら知識や経験を得ていくことこそ、本質的で楽しい学びでなのではないかと思います。

教科書探究では、教科書の内容に対して問いを立て、調べたり考えたりするとともに、議論や発表を行う探究型ワークショップです。「テストに向けてとにかく暗記」となってしまいがちな中学生の勉強内容は、実は深堀してみるととても面白いもの。そこに少しでも興味を持ち、楽しんでもらうことで、学校の勉強が今までよりも楽しくなればと思います。毎月2回、社会と理科をそれぞれ1回ずつ扱っています。

今回のテーマについて

今回は、中1の参加者の方がちょうど学校で習っている「密度」と「浮力」について、「水に浮く」という現象を切り口として探究していきました。今回のテーマは、何か「決まった正解のない問い」があるというよりは面白いテーマが色々とある分野であるため、複数の問いを順番に考えていく形式での実施となりました。

アルキメデスの金の王冠

まず1つ目は、アルキメデスが王冠が純金か、不純物を含んでいるかを見極める方法を閃いた有名なエピソードより。実際にアルキメデスになり切り、王様の問いに答えてみよう!ということで考えてもらいました。

このエピソードを知っている人は、既に知っているからこそ「そういうことよね」と思えますが、知らない状態で考えると、まあ思いつかないと思います。アルキメデス恐るべし…。判別方法を思いついた時、全裸で町中を駆け回ったのも頷けますね。(えぇ…)ちなみに金の密度は中1の理科の教科書に載っています。とはいっても、教科書には単に表でまとめられているだけなので、あまり見ずにスルーするか、「覚えるの面倒くさそうだなぁ…」と嫌煙するかということが多いでしょう。しかし深堀してみると、ここにはこんな面白いエピソードが隠れているのですね。

なぜ氷は水に浮くのか?

続いては「氷」の謎について。これも教科書に載っているお話で、中学の理科では

  • 普通は個体の密度は液体・気体よりも大きいが、水は例外
  • 氷は水に浮く

という事実を習います。テスト勉強なら「へぇ~そうなんだ。」で、覚えてしまえばOK。でもこれ、よくよく考えると不思議ではありませんか?ここに対して「え、なんで?」と思えたら、また1つ探究の入り口となるのです。ワークの形式上、今回は答えを調べる形になりますが、理科の探究ということで、まず予想しそのうえで答えを求めるというプロセスを踏んでいきました。

船はなぜ浮くのか?

最後は船の秘密。「おまけ」と書いてありますが、ある意味ここがメインです。大昔から水上の輸送手段として発達してきた船。そのためそこに存在するのが当たり前に思えますが、疑問に思ったことはありませんか?「なぜあんな鉄の塊が水に浮くのだろう?」と。飛行機でも良いかもしれませんね。「なぜあんな巨大な鉄の塊で空を飛べるのだろう?」と、誰もが一度は考えるのではないでしょうか。

 

参加者の声

中1の参加者

今回の探究を通じて密度についてより深く知り、理解することができました。今回の問いについて、考えることができて良かったです。

今回のテスト範囲と重ねてのテーマ設定だったこともあり、参加してくれた人にとって、楽しみながらより理解が深まるような場になっていればなによりと思います。最後の船の探究でも初めに仮説を立てたうえでリサーチしてもらいましたが、そこでほぼ正解の予想がでてきたのが「すごい!」と思いました。(本人曰く、答えは知らなかったけど、こうかなと思ったとのこと。)

10月の中間テスト後は、恐らく「力」や「音と光」の単元に入っていくと思われます。いわゆる物理分野ですね。中1の理科の中では最も日常生活に密着した分野と言えるでしょう。色々なテーマが隠れており、面白い分野だと思います。10月の理科探究も、面白くて学びになる回にできればと思います。

次回、10月第1回は社会探究です。お楽しみに!

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