【OIC】海洋のプラスチックごみ

毎年世界中で作られているプラスチックの量は、東京スカイツリー何本分の重さでしょう?

⇒答えは記事の途中で!

こんにちは、木原です。

4月2日(日)にOICワークショップ3月第2回を実施しました!
(春休みに入ってから、少し遅めの実施となりました)

今回のテーマは

海洋のプラスチックごみ

です。

OICプログラムとは?

OICプログラムは、世界で起きていることや重要なテーマについて関心を持ち、自分で考え行動するきっかけになるとともに

  • 批判的・論理的に思考する力
  • 他者と議論する力
  • 自分で情報収集し、判断する力

を鍛えることを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。

 

今は「VUCA時代」といわれる、社会が激しく変化し先が読めない時代です。

例えば

2011年にアメリカの小学校に入学した入学した子供たちの65%はその時存在しない職業に就くだろう

と予測されています。また

約3分の1の企業が外国人留学生を採用する

というデータもあり、

  • 一生日本人とだけ仕事をする
  • 日本人だから日本の企業に就職できる

という時代は終わったと言えるでしょう。

だからこそ、こういった先行き不透明な時代を生き抜くために必要な力を身につけなければなりません。本ワークショップでは、まずは世の中で起きていることを知り、深く考え、他者と意見交換をするといった経験を積んでもらいたいと考えています。

本ワークショップでは次のことを大事にしています。

OICワークショップに参加する時の心構え

発言は自由!(どんな意見も歓迎)
※答えは一つとは限らない

聞く姿勢も大事。人の意見に相槌を拍手を送ろう!

ここには、

  • 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学びあう
  • 意見を言うことにチャレンジする
  • 聞く姿勢を身に着ける

ことを実践してもらう狙いがあります。

今回のテーマについて

今回は参加者が少なかったこともあり、以前一度扱ったことのあるテーマの第2弾を実施しました。とはいっても、現在の参加者がOICに参加するようになる前に実施したテーマなので、今回参加してくれた皆さんにとっては新鮮なリメイク回となります。

前回のレポートはこちら

【OIC】11月「プラスチックごみ」第1回

今回は「プラスチックごみ」の問題について、自分たちにも関係のあることとして考えていくワークショップです。

今回の概要

私たちが出したごみの行方は?

マイクロプラスチックの問題について知ろう

解決のために何をすべきか、自分たちに何ができるか、を考える

捨てられた後のプラスチックごみ

まずはプラスチックごみやマイクロプラスチックにまつわるクイズを皆で考えていきました。一部ご紹介しますので、ぜひ考えてみてください。

第1問

毎年世界中で作られているプラスチックの量は東京スカイツリー何個分の重さ?

答え:約10,000個分

第2問

今まで人類が捨てたプラスチックごみのうち、リサイクルされたのは何%くらい?

答え:10%以下

第3問

毎年どれくらいのプラスチックごみが海に流れ出ている?

答え:約1,000万トン

第3問

毎年どれくらいのプラスチックごみが海に流れ出ている?

答え:約1,000万トン

第4問

マイクロプラスチックはどうやってできる?

答え:太陽の光や熱にさらされたり、ぶつかり合って小さくなる
(大きさが5mm未満のものをマイクロプラスチックといいます)

第5問

海に流れ込んだプラスチックごみは、その後どうなる?

答え:浮いたり沈んだりしながら残り続ける

出典:海プロクイズ | プログラミングでSDGs! (programming.or.jp)

私たちは日々、日常生活を通じてプラスチックごみを出していますが、その後それらがどうなっていくかを知る機会は多くはありません。ですがプラスチックごみの問題は私たちの生活に起因する問題です。そこでまずは次の問いかけについて考えていきました。

参加者の回答

小6の参加者

ペットボトル
リサイクルされているはず
蓋とラベルを外し、つぶしてゴミに出した。

中1の参加者

踏んづけてしまったプラモデルを燃えるゴミに捨てた。

中2の参加者

お菓子のごみをごみ箱に捨てた。
⇒焼却場で燃やされているのかな?

高3の参加者

お菓子の包装

ペットボトル
⇒リサイクルされていることを願う

大人

〇ペットボトル6~7本?
〇お惣菜のトレー 6~7パック

先日の長野の出張でいくらかごみを出した。普段は東京で暮らしているが、せっかくなので長野県のごみ処理について調べてみた。(内陸県で、どうなっているのか興味もあるので)

長野県にはエコパーク須坂という処理場があるらしい。
(つまり、埋め立て)

エコパーク須坂 (ecopark-suzaka.jp)

マイクロプラスチックとナノプラスチック

続いて2つの動画を視聴し、世界で起きていることについて学びました。個人的には、プラスチックごみを誤飲し死んでしまう生き物たちのことやごみ処理にまつわる問題については、個以前から聞いたことはありました。しかし体内に侵入したマイクロプラスチックによって持ち込まれる化学物質の人体への影響や、マイクロプラスチックよりもさらに小さいナノプラスチックの存在などはこのOICワークショップを通じて初めて知りました。今まで「プラスチックごみの問題」と言われれば、海岸に漂着するごみが沢山ある、海にごみが沢山流れ出ている、くらいのことしか知りませんでしたが、目に見えないサイズのプラスチックごみが、気付かないうちに私たちに影響を与えていることを知り、怖いなと思いました。

[地球のミライ] プラスチック大量消費の果てに | NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界 | SDGs | NHK

[地球のミライ] 小さく砕けたプラスチックの脅威 | NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界 | SDGs | NHK

以上の動画でプラスチックごみの問題について詳しく知ったうえで、次はこの問いについて皆で考えました。

参加者の回答

小6の参加者

エコバッグを使い、レジ袋をもらわない
地域の清掃活動に参加する

中1の参加者

学校の授業で考えたこと

SDGsの活動への寄付
そういった活動をSNSで発信

中2の参加者

プラスチックストローを廃止して紙ストロー
国の取り組み⇒ポイ捨て禁止条例
マイバッグの持参

高3の参加者

ペットボトル・キャップの分別

プラスチックの使用を減らす
詰め替え商品を使う
⇒実は固形石鹸の方がいい
⇒生分解性

大人

〇3Rの徹底
⇒廃プラスチックの半数は「包装・容器類」⇒これをリデュースすることが大切

〇2020年使い捨てプラスチックストロー・マドラーなどが供給禁止に
〇2020年フランスではプラスチックのコップや皿などが使用禁止に

〇スタバ、すかいらーく
紙ストロー

〇コンビニ
レジ袋の利用0を目標に

でもリサイクルには限界があるから
結局は使わないことが一番
(フロンガスのように)

代わりの素材
https://www.j-p.co.jp/column/deplasticization-html/

・麦わらストロー
⇒ストローはこういう手作業の業者をあえて増やすのもいいかも
(大量生産等を禁止して、自然素材、手作りオンリーにする)
結果ストローの価格はめっちゃ高くなる⇒価値ある希少なものにしてしまう

・石灰石を主原料とする「LIMEX」
https://habu-bunsendo.co.jp/introduction/uni-limex/

https://www.shinto-tsushin.co.jp/limex/

問題解決のためにできること

最後に1つ、動画を見ました。

[地球のミライ] “使い捨て”から“循環”へ | NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」プラスチック汚染の脅威 大量消費社会の限界 | SDGs | NHK

世界では、このプラスチックにまつわる問題を解決するための様々な取り組みが行われています。新しい素材の開発、資源を循環させる仕組みの構築(サービス提供)等々、企業の取り組みは多岐にわたります。

インドネシアで2人の少女の活動をきっかけに法律が変わり、人々の意識も大きく変わったこと、特にこのことは小学生・中高生の皆さんも印象深い気づきを得られるのではないでしょうか。それはすなわち、問題解決のために自分たちにもできることがあるかもしれない、ということです。

あらゆる問題に対して、大きな決断・行動・活動をしなければならないという訳ではないと思います。ですが、将来大人になって社会に出るということは、何かしらの問題に本気で立ち向かっていくということです。だからこそこうして起きている問題について知り、自分事として考えることは大切です。こうした経験は今後も沢山積んでもらいたいなと思いますし、私たちもそのための機会を沢山提供していけたらと思っています。

参加者の声

中1の参加者

プラスチックごみがどんな問題を引き起こしているか そこにはどのようなことが関係しているか 解決するためにどのような取り組みができるのかについて知ることができました。

高2の参加者

知らぬ間にプラスチックを取り込んでいる怖さを感じました。 スギ花粉と同じくらいのサイズならマスクで防げると思うので、そのうちプラスチック対策でマスクをつける時代がやってきそうで恐ろしくなりました。

OICワークショップは
毎月2回実施しています。
初参加の方は1回無料で体験可能なので
ぜひお気軽にお問合せください!