【OIC】9月「気候変動」 第2回

こんにちは!

SSS主任コーチ兼MWCファシリテーターの木原です。

先日は中秋の名月(十五夜)でしたね。私が住んでいる東京では20日夜はスッキリと晴れ、完全な満月ではないものの美しい月を眺めることができました。今まであまり中秋の名月に興味を持ったことはなかったのですが、実は縄文時代には月を愛でる風習があったり、平安貴族たちは夜空を見上げるのではなく、水面や盃の酒に映る月を愛でていたということなど、調べてみると興味深いことが色々と出てきたりします。こういった、ふとした時に得られる学びは自分の世界をちょっと広げてくれるので、いいものだなぁと思います^^

さて、9月18日(土)にジプロスLepton本一色教室(以下、レプトン本一色)さんと共同で、「OICプログラム 9月第2回」を実施しました!

前回に引き続き、テーマは「気候変動」です。

OICプログラムとは?

OICプログラムは、

  • 世界で起きていることや
  • 様々な重要トピックについて
  • 調べたり、考えたり、皆で議論したりすることを通じて関心を持ち、
  • さらには自分の意見を持てるようになる

またその過程で、

  • 視野が広がり、
  • 批判的・論理的に思考する力
  • 他者と議論する力
  • 自分で情報収集し、判断する力

を鍛えていくことを目的とした、主に中高生(一部小学生も参加可)対象のワークショップです。

テーマは月々ごとに様々で、

  • 6月「ジェンダー」
  • 7月「中東問題」
  • 8月1回「留学のあれこれ」
  • 8月2回「SDGs」

と、実施してきました。

また、OICのワークショップでは以下のことを大事にしています。

これは、

  • 様々な視点で柔軟に意見を出し合って学び合うこと
  • 意見を言うことにチャレンジすること
  • 他者の話を聞く姿勢を身に付けること

を、実践してもらうためです。

気候変動・環境問題に関連するクイズ

はじめにアイスブレイクも兼ねて今回のテーマに関連するクイズをやりました。「それは分からないなぁ…」と思うような難しい問題も含まれていましたが、どんどん正解していく人もいて驚きです。(自分ももっと勉強しないと…)ワークショップ内で使ったクイズアプリでは、正答数のランキングが表示されるためついつい負けまいと燃えてしまいます。(笑) 皆で楽しく気候変動・環境問題について学んでいきました。

↓4択問題でしたが、以下の画像は正解振り返りのシーンのため選択肢は表示されていません↓

調べてきたことを発表

原則として毎月2回ずつ同じテーマを扱い、

  • 1回目はインプットがメイン
  • 2回目はアウトプットがメイン

となります。回によっては皆で議論することもありますが、今回は第1回の最後に調べてくる課題を出したこともあり、各々調べてきたことを発表してもらいました。

↓1回目に出した課題がこちら↓

発表とやりとりの内容(一部抜粋)

中3 Oさん

ごみを減らす
⇒ごみを燃やす時に二酸化炭素が出てくるので。

以前環境問題について考えた時に、そういう話が出てきた。

ファシリテーター

どうすればごみを減らせるかな?

中3 Oさん

物を買いすぎないようにする。

中1 F君

電気の使い過ぎをなくす。

自分は電気のつけっぱなしが多いので…

中1 Y君

ごみの分別をしやすい環境・仕組みづくり(ゴミ箱の設置など)

ファシリテーター

どうすればうまくいきそう?

中1 Y君

強制的にごみを分別させるゴミ箱の蓋
(重いものでないと蓋が開かない、とか)

ファシリテーター

面白いアイデアだね!

まとめ

各々調べたり考えたりしてきたことを発表してもらいましたが、中には思わず「お~なるほど」と思えるようなユニークなアイデアもあり、どれも興味深く聞かせてもらいました。同時に「どうすれば実現できそうか?」という視点を持つことも重要で、考えた解決策をより具体的かつ現実的なアイデアに落とし込んでいくことで思考が深まります。今回の発表でも、出てきた意見に対して「どうすればできそうかな?」と、思考を一歩深めるような問いを投げかけることもありました。

私たちが生きるこの世界では目まぐるしく変化が起こり、例えば気候変動や紛争など、これが絶対に正しい解決策だと一つの答えでは説明しきれない問題が数多く存在しています。学生の皆さんも、大人にあり社会出ればそういったことにばかり直面していくはずです。それらに立ち向かっていくために、まずは世の中で何が起きているのかを知り、関心を持って調べたり考えたりすることが大切です。今回のワークショップもそのきっかけの1つになればと思います。

また、参加者からはこういった感想をいただきました↓

  • 自分たちにもできることは沢山あるし、日頃から意識していけば少しは解決できつようになるんだなと気づいた
  • 自分たちに出来ることが沢山あることと、(環境問題に対して)日本にも責任があることを学んだ
  • いろんな問題と絡んでいる(社会では、多くの事が複雑に関連しあっている)んだなと思いました

「世の中の課題を解決する」と言うととても壮大でハードルの高い話にも感じられるかもしれません。しかし行動を起こす時は目の前の一歩からです。自分にできることを実践しながら、自分自身も学び成長していく、そのように主体的に生きてほしいという想いから、今回のワークでも「自分には何ができるか?」ということを問いの中に盛り込みました。感想の中にある「自分たちにもできることは沢山ある」という気づきも、その第一歩に繋がることを期待しています。

大人として参加してみて

私自身もワークショップの運営をサポートする大人の一人として参加させていただく中で、普段考えていないようなことに気づきました。例えば、日本は国内での経済活動において二酸化炭素を発生させているだけではなく、海外で食料を生産し輸入したり、衣服を生産し輸入したりしていることから、日本で消費するにあたってそれに関わる二酸化炭素(現地での生産時や輸送の際の排出)が非常に多いというお話です。感想の中に、多くの事が複雑に関連しあっている、とありましたがまさにその通りで、今回の気候変動の問題を含め様々なことに対して自分も無関心・無関係ではいられないなぁと思います。

次回は10月2日(土)です。

外部の中高生の方も参加可能ですので、ぜひお問い合わせください!
(参加は有料となります。詳しくは別途ご案内いたします。)

⇒お問い合わせはこちら

 

 

ではでは!

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