第27回 探究「インセンティブ」

第27回 探究型学習コース実施!

今回のテーマは「インセンティブ」
インセンティブというと通常は、「ここまで達成したらいくらもらえるよ!」といったような所謂外的なもの(権力、地位、お金)連想されるのではないかと思うのですが、今回皆で考えたのは「生きることへのインセンティブ」です。

生きることそのものに対するインセンティブは存在するのだろうか。またもし存在するならば、それは何であるといえるだろうか

こんな問いかけで探究していきました。

様々な議論がなされる中で印象的だったのは、
「インセンティブとは与えられるものである」
という前提に基づいた議論だったかなと思います。

今回考えているのは「生きること」そのものに対するインセンティブ、そこである人は

生きがいや、自分がやるべきことというのは自分の中のあるものであり、それによる成長ややりがいなども自分でつかんでいくものだと、故にインセンティブはない

と主張。またある人は、

命はギフトであり、人生とは与えられたものである(望むと望まざるとに関わらず)から、その中にある喜びややりがいといったものはインセンティブである

と主張。ここには各々の人生観が現れますね。

また、

人は男と女が出会うことによって誕生する。
人生におけるインセンティブとは出会うことであり、刺激である。

という意見。これも深いなぁと思いました。
人は出会うために生まれてきた、、もしそうなのであれば、人との出会いを通して得られるあらゆるものは、人にとってのインセンティブである、と言えるでしょうか。

今回の探究、実は準備している段階では、生きることにインセンティブがあるかどうかはあまり興味がありませんでした。今回このテーマを選んだのは、高校生たちに「自分はなぜ生きるのか」を真剣に考えるきっかけを与えたいと思ったからです。

変化が激しい昨今、誰もが用意された王道ルートから解放さあると言って良いでしょう。もちろんそういった変化の波を乗りこなせる人もいますが、どちらかというと悲観的というか、先が見えない不安で社会全体に暗い雰囲気があるように感じます。中には自殺をしてしまうひとだっているし、またそこまではいかずとも、中学、高校、大学と進んできたのに自分のやりたいことが見つからず、人生を諦めてしまっている若者も多い。故に高校生たちには自分の人生と(前向きに)真剣に向き合い、自分の進むべき道を自分で見定め進んでいける人になってもらいたい、そのように思い、今回の探究を実施しました。

参加してくださった方々、ありがとうございました!
また、やりましょう。

次回は 7/18(木)
次回もまた、面白くて学びになる探究の場を提供してまいりますので、お楽しみにッ!

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