第78回「ペットを飼う理由」

第78回 探究型学習コース実施!
今回は「人はなぜペットを飼うのか」ということで、我々人間がペットを飼う理由について深く考え皆で話していきました!
 
【アイスブレイク】
①自己紹介
 
②「宝物」発掘ゲーム♪
・ハマっているものをできるだけ沢山書き出してみよう
・それらをできるだけ、代わりのもの(実はこれで良かった)で言い換えてみよう
例)チャーハン大好き!→仕事終わりの脂っこいもの
 
☆今回は問いかけにもある「ペットの代わりになるものはあるか?」という問いにちなんで、
「他のものに代えがたい、大事なもの」って何だろうと思いいたるようなイメージで、アイスブレイクを実施してまいりました!
 
【インプット】
 
〇次のうち、日本で飼えない動物はどれだろう?
1、キツネザル
2、ピラニア
3、孔雀
4、キリン
答え:キツネザル
 
〇日本で飼われている動物は
1位:犬
2位:猫
3位:魚
4位:鳥
・・・
 
〇ペットを飼うことによる様々な効果
・孤独感や抑うつ
・ストレス緩和
・QOL向上
・社会的な対人交流促進
・ペットロス
⇒依存度の大きい高齢者などは深刻な状況を招く可能性アリ
 
・動物介在療法というものもある
⇒幅広い患者の精神的ケアに効果アリ
 
〇ペットを飼う理由1位は「癒し」
 
〇ペットを飼わない理由1位は「死が辛いから」
 
〇国内最古の埋葬犬は縄文時代
 
〇世界最古はイスラエルで発掘された1.2万年前の遺跡で、犬と人間がともに埋葬されていた
 
〇古代エジプトでは、ネズミ対策で猫を飼っていた
 
〇犬猫など信仰の対象となる動物も歴史上多々あった
 
〇人間には
「自分の持っている資源を他の生き物に分け与えようとする本能」
がある。
 
⇒「人にものをあげて、喜んでもらって嬉しい」という感情は人間の本能だそうな。。
 
〇統計曰く
・世帯毎の年間ペット関連支出額は増
・近い将来、動物病院の市場規模は減
⇒ペットにかける金額は増えるが、飼う人は減っていくと予想される
 
〇ペットの代わりとして売られているロボットもあって…
 
【問いかけ】
①人はなぜ「ペット」を飼うのだろう
   また
②「ペット」の代わりになるものはあるか?
 ないならば、今後出てくるか
 あるならば、それは何か
 
【探究】
1
〇もふりたいから(毛がある動物)
 
〇昆虫はカッコイイ!
 
<両方の場合>
〇寂しいのを紛らわす
 
〇人には言えないこともペットになら言える
⇒人とだけでは足りない
 
〇ロボットでもええやん
⇒人型からアイボなどの動物型ロボットなどがあるため
⇒選択肢が沢山ある
⇒でも虫の生命力や犬や猫のもふもふ感は再現できないから完全には代わりにはならない
>>飽きさせないペットロボット⇒逆に言うと普通は飽きてしまう(今のロボットは)⇒予測不能感
 
ーーー
 
〇食い物
 
〇免疫をつける
 
〇規則正しい生活
 
〇プレ育児経験
 
>>人じゃない他者をペースメーカーにする
>>ペットを食べるのは歴史上いっぱいあるので、正常かと…思います。
>>小学校でうさぎ飼うって言う風習は戦争中に非常食にするためなんですよね                                 
 
>>
飼い猫でもないのに毎日うちにやってくるブカちゃん。
近所の猫だけどわたしが小6のころも飼っていたのでもう10年以上経つ。
そしてうちには猫の餌とトイレが常備してある。
この前会った時よりもだいぶ老けて、階段の上り下りをしなくなったり硬い餌をあげてもそっぽを向いて食べなくなった。
年取ったなあ。
 
もとはと言えば捨て猫だったこの子、今はとても幸せに生きているけれどいろんなことができなくなっている姿を見ると悲しくて涙が出そうになる。
いつかこんな日が来ることも、わかってたはずなのに…。
小学校一年生の時に国語でやった「ずーっとずっと大好きだよ」を思い出す。
主人公と一緒に大きくなった犬のエルフ。
 
でも同じ速さで年を取っていくことはできなくて、エルフは主人公が成長する間に年をとって、ある朝亡くなってしまう。
主人公は毎晩エルフを自分の部屋で寝かせて言う「ずーっとずっと大好きだよ」
わたしもこの子に言ってあげよう 「ずーっとずっと大好きだよ!!」                                
 
人間はなかなか死なない、ペットはすぐ死ぬ。命の大切さを知って生き物も周りも大事にできる。ぺっとをかう=にんげんのこうふく
>>たしかに”死に立ち会う”ことの価値はありますよね。
 
ーーー
 
人はなぜ「ペット」を飼うのか
 
〇癒し
 
〇愛玩物
 
〇(日本では)長い年月が経つとものにも魂が宿る
⇒日本人は魂の行き来を楽しんでいるのでは
>>付喪神ですね
↑ですな!
 
>>太鼓、琵琶、琴
 
ーーー
 
人はなぜペットを飼うのだろうか
〇孤独感を紛らわすためかな?
 
〇(ロボット)ペットの代わりにはならないと思う
⇒理由は結局生命は生み出せいない(例外あり)
>>(ロボットは)愛を注いでも、何もない…
>>アフリカでは愛する人を食べてその人の魂を取り入れる文化
>>「生み出せない」確かになぁ
 
ーーー
 
【なぜペットを飼うのか?】
はじめに:
クロマニヨン(ネアンデルタールではない)的な?
答え:
人間では無い他者が欲しい。
*人間はペットではないし、餌付けなしの関係は考えにくい。
なんで?
 
A,それを育てるのが楽しい。(育てゲー視点)
 
B,危害を加えられないくらいの変化がある。
 
C,かわいい。
(基本的には)貴方のことを愛してくれる。
*カワイイものから好きだといれて嫌なことは普通ない。
 
D,身体機能の拡張(鷹狩り、ドックハント等)
*対等ではない(≒主従)関係はそもそも楽しいのでは?
 
E,簡単なコミュニケーションが欲しい。
*対等に真面目に話したくないときというのはあるのでは?
→(リアル感はいるかもしれないが)
生命である必要は本当はないのでは?
 
【ペットの代わりは何か?】
上記の条件を満たせるものであれはOK
*意外と無いが、候補として挙げるなら…
 
aあったかいAIロボ
*LOVOT(らぼっと)とか
 
b連れていける彼女
*ラブプラスとか
 
cペットチャンネル
*猫が「にゃー」っていうだけの動画は沢山ある。
 
dパワードスーツ
*ハグした感じをシミュレートするパワードスーツ
 
e競技スポーツ
*車やキャプテン翼のボール
本物じゃないけど…普及しつつあるじゃん?
>>「育てるのは楽しい」ってのは根本的にあるのだろうか
>>育てるのは楽しいっていうのはわかります
>>人間ができないことを、仲間の力を借りてできるようになる⇒楽しいのでは?
>>たまごっち
>>ソシャゲー
>>ゲームのキャラって基本的に”育って”いきますものね
>>ドラクエVの仲間モンスターが、とくに。
 
ーーー
 
〇癒し、愛玩⇒身体的な健康向上につながる(アメリカジャーナル紙)
 
〇散歩を通じて運動⇒健康になる
 
〇ストレス、不安軽減⇒アメリカの医学誌より
 
〇身体的・精神的にストレス低い(ペットといると)という事例
⇒コレステロール、血圧下がるby医学誌
⇒心筋梗塞のリスク低
 
〇ペットの代わり⇒あるのでは
 
〇犬型ロボ(ある面)
 
〇しかし無生物というのはどうなのだろうか…
⇒高校生がおじいちゃんおばあちゃん尋ねるとほっこりする
>>初期のたまごっちはトイレ掃除しなくて良かった⇒つまんない
>>そこで、トイレ掃除昨日が追加された
⇒単なる手間だが、命っぽくなって流行った??
 
ーーー
 
〇心のどこかで癒しを求めているから
 
〇愛でるものが生きるのに必要だから
 
〇ペットといる時間が楽しいから
 
〇ペットの代わりになるものは出るか
⇒0から育てる自分専用AI
⇒自分の好みなど全て反映しておりむしろ接しやすい
 
〇aiboの例
・ソニーが発売していたロボット犬
→これが未来のペットの形になるのではないか
→食事などの観点など考えてみても飼いやすい
 
〇ドラえもん
→ペットクリーム 石に塗ると石がペットになる
>>ドラえもんってペット?
>>のび太君以外にはそう見えるかも
 
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ペットを飼う理由
・生き物を大事にする心が育つ
・生き死にに関する大切なことに触れられる
・時間を共有する「何か」が必要
・生活や生きるための助け(昔は、狩猟の供としてや、いまでも牧羊犬など)
 
〇代わりになるものは、テクノロジーが生み出す
・アンドロイドや人工知能搭載の危機が生み出すホログラムなど
 
〇こういうペットに変わっていった方が、ペットの殺処分の問題とか、なくなるかな、と思うかな。
⇒生き物としてのペットにまつわる問題も多いから。
>>ハロ(ガンダム)
>>サイコパス⇒クラゲのホログラム(しゃべりかけてくれる)
>>自分だけの従者がほしいってこと?
>>「気にかけてくれる」ってでかいかもですね
 
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【ファシリテーターより】
本日ファシリテーターを務めさせていただいた、木原です。
本日もご参加いただきありがとうございました。
「動物」関連のテーマは今回初めて扱ってみましたが、ご参加いただいた皆さまの幅広い視点に基づく議論によって学びや発見がたくさんある会となりました。
私自身は子供のころから小鳥を飼っていたこともあり、実は今回の問いは昔から漠然と考えていたことでもありました。
 
なぜ人間はペットを飼うのかという問いについては、例えば「人は昔から狩猟用・食料用に動物と共生していた」というのは有名な話です。
ですが少なくとも私自身は食料用でも狩猟用でもなく「可愛いから」飼っていました。
「可愛いから」というのが真に適切な表現かどうかはわかりませんが「なぜその鳥を飼っているのか」と問われれば、
・家族(かけがえのない存在)だから
・一緒にいると癒される(≒心の支え)だから
・・・
 
等々様々な表現ができると思います。
そんな中でインプットセッション内にある「他者にものをあげて、喜んでもらえてうれしい」という感情は人間の本能である、という学びはとても新鮮でした。
育てて(世話して)あげたいという欲求は(育成ゲームという人気ジャンルもあるように)、私たちの根本的な感情の一つなのかもしれません。
 
動物に対する何とも形容しがたい、あの愛着を超えた感情のようなもの(「ん~可愛いなぁ(スリスリ)」みたいなやつ)って一体何なのだろう。
このような昔から抱いていた疑問も、今回の探究によって何か分かったら面白いなぁと思い、実施させていただきました。
 
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次回、第79回は『部活の良い面・悪い面、在り方を考える』というテーマで、皆で考え話し合ってまいります!
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!