第92回「人権」

第92回 探究型学習コース実施!
 
【アイスブレイク】
・自己紹介
・最近やりたいと思ったことはなんですか?
・なぜやりたいと思いましたか?
皆さんの中でやりたいことについて、それぞれお話いただきました!
 
【インプット】
深く考え皆で話し合っていくために、まずは以下の事項を皆で共有しました!
 
〇人権とは?
「すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」
あるいは
「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持っている権利」
 
・じゃあ権利って?
ある物事を自分の意志によって自由に行ったり、
他人に要求したりすることのできる資格・能力。
つまり
やりたいこと、やりたくないことを選択できる自由
 
◯今回は、、刑務所に着目。
→非人道的なことが行われているという事で話題にあがることも…
 
・日本では、、
独居拘禁制度→たった一人で朝から晩まで独房で過ごす。独房で1日8時間の労働を行い、誰とも会話をしてはいけない。食事を運びに来る受刑者に話しかけると罰がある。
→精神病を発症 社会復帰が困難になる
 
・アメリカ
2019年にアメリカの刑務所で車椅子に縛り付けられた黒人の囚人を複数の刑務官が暴行し、殺害
 
・中国
睡眠剥奪:数日間睡眠ができない
視力低下・精神崩壊
 
〇人権侵害問題
・アメリカ
サメの家族拷問:手足を拘束してこの曲を何時間もループで受刑者に聞かせていたため、3人の刑務官が起訴
 
・日本
ヨガ禁止問題:自由時間以外にヨガのポーズをすることを刑務所長によって禁じられたため、人権侵害と申し立てられた。
 
◯刑務所の役割とは?
犯罪を犯した人が罪を償い、刑罰を受ける。
受刑者の更生及び健全な社会復帰を大きな目的の1つとして刑罰を受けさせるためだけでなく、矯正施設としての役割を担っている。
受刑者への非人道的行為は社会復帰の役割を果たしているのか?
 
【問いかけ】
A:あなたが刑務官で同僚が受刑者に人権侵害行為をしています。あなたはどう思いますか?また、どうしますか
B:もしあなたが受刑者の場合、人権を求めますか
C:刑務所の人権問題をなくすためのあなたなりの方法を考えてください。
 
【探究】
 
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A:いけないことだと思い同僚には言わずにそれよりも上の立場にいる人間に対して報告する(刑務所の外)
B:人権を求める
C:全てロボットに管理させる
→人間ではないので、そういったことがなくなる。
 
刑務官にも互いに互いを監視するシステムを作る
→例えばそう言った類のことをした場合報告したものには報酬を支払う
 
受刑者の動きは監視カメラで外部の人間に常に伝わっている状態にする
→一人ではなくできるだけ多くの人に
 
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A:人権侵害行為はよくない。
自分の周りの人間関係によって報告するかは変わってくる
 
B:人権は求める
 
C:刑務官自身が人権とは何かを学ぶ
おきた事実に対しての解釈は人それぞれなので
こうするというよりかは学び直すことからする
 
ロボットにさせる→人間ではないものに解決できるのかは難しい
一律っていうのはどんなことでも難しい
ロボットに解決させることが正しいのかどうかもなんとも言えない
 
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A
良くない。その場で働いている立場の人間が、人権侵害行為を働いているのは、同僚として恥ずかしいと思う。受刑者が犯した行為のそれと同じ。
直接注意をする。または、上官に相談。
 
B
人権を求める。その前に、受刑者にならない生活を心がけます。。
 
C
人権問題をきちんと考える時間を取ること。
研修制度の導入
 
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A:上に報告ですかね
 
B:自分は意外と耐えられそうだから我慢しちゃうかもしれないしらんけど
 
C:看守と服役中の人たちがフレンドリーになればよろし
 
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受刑する目的は社会復帰を目指すことであり、人権の侵害はお互いにとって需要と供給を満たす行為にはならない。でも、いじめてストレスを発散したくなる理由もわからなくないので見て見ぬふり。
 
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A,あなたが刑務官で同僚が受刑者に人権侵害行為をしています。
あなたはどう思いますか?また、どうしますか
→対処可能なら、断固対処する。
 
対処不能なら、ほうっておく+ナッジをかける。
やりがいを提案する。
どんなときにされたか?何でされたか?
縦社会+村社会+感謝されにくい。
改善できるナッジをかける。(対処よりも不満除去にフォーカスする)
*これってイジメの構図に近い
 
 
B,もしあなたが受刑者の場合、人権を求めますか?
→求めます。
(でも、それが不利にならなければ、ですけど…)
*人権の有無をON/OFF→それが刑期とリンクするなどがあると面白いかもしれませんね。
 
 
C,刑務所の人権問題をなくすためのあなたなりの方法を考えてください。
共通:
倫理、心理、アートを学ぶ
刑務官が行う侵害行為:
 
 
やりがい分析→軍人のケアプログラムなど
*働き方改革メソッドである程度イケそう…?
受刑者同士:
 
受刑者の個性分析‐個別プログラム
(一人ひとりにあった教育ができれば…いいなあ…)
*監獄別、受刑者オリンピックなど(外に敵を作る)なども。
 
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【ファシリテーターより】
今回もありがとうごさいました!
今回の探究は、人権という大きなテーマを扱いました。
インプットと問いかけのために自分ならどうだろうと考える設定を、普段なかなか触れることのない刑務所という非日常を取り上げてワークを進めました。
ファシリテーターの自分自身が、
このテーマの別の場のワークに参加者として参加した際に、
人権というのは立場やみる人によって強く訴えるポイントが変わるかもしれないなとワークの自己の回答に窮したことから、
考えさせられる良いテーマだったと思い、
MWCへ輸入した形となります。
皆さんにとって、人権を考える良い機会になっていればと思います。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
是非またやりましょう!
 
次回は第93回『入試』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!
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