第102回「“キリが良い”とは何か」

第102回 探究型ワークショップ実施!
 
【アイスブレイク】
・自己紹介
・私はこんな人です!
・好きな数とその理由
 
【インプット】
深く考え皆で話し合っていくために、まずは以下の事項を皆で共有しました!
「ピン」と「キリ」 いい方はどっち?
 
◯身の回りにはどんな“100”がある??
例えば、、
100円ショップ
100円玉
名水百選
100点満点など
 
◯学校のテストは“100”点満点
・「オレは99.2点」「あいつは99.4点」と、高得点域では僅差(きんさ)を争うことになる
・勉強が得意な人ほど、「5点失った」「95点しかとれなかった」「完璧ではない」と考える
・高得点域であまり差がつかないから、リーダー選びも難しい。僅差であると、それぞれの個性にも着目できない。
 
◯「100等分」の考え方
“cent(100分の1)”と”hecto(100倍)”
ちなみに、、
・%:パーセント (百分率)�
・‰:パーミル・プロミル(千分率・鉄道の勾配など)
・‱:ベーシスポイント・パーミリアド
   (万分率・金融分野の利回りなど)
・・・
などもある
 
◯なぜ直角は100°じゃないのか
古代バビロニア人が月と太陽の動きから1年を360日と定めており、太陽が地球の周りを1周するのに360日かかることから一周を360°とした
メソポタミアでは、60進数が使われていた
ちなみに、、直角を100等分する考え方もある。
 
◯100は“キリの良い数”??
エンジニアは2の倍数が好き(らしい…)
 
◯プレグナンツの法則
人は本能的に、
情報をもっとも理解しやすくまとまりのある状態で認識しようとする
※「プレグナンツ」=「簡潔で意味のある」
これらのことについてみていきました。
 
【問いかけ】
身の回りにある「キリが悪いもの」を探してみよう
そして自分だったらそれをどうしたいですか?
 
 
【探究】
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〇キリが悪いもの
・途中でやめる仕事,勉強
(ただし、、その方が“ずっと気になってしまう”ので、意外と継続の秘訣だったりするかも?)
※ツァイガルニク効果
☆どうしたいか?
やれるところまでやりきってしまいたいというのが心情ではあるが、、
意外とこのままでもいいかもしれない
※「キリがいい」とは通常良い意味で使われるけど、これはそうではない例と言えるかも??
 
〇人生
キリ良く終われることなんてあるのだろうか??
作業やタスクだけ見れば、終わらせるだけならできるかもしれない。
ある所まで片づけて、あとはやらなければいいから。
しかしそれは本当に良いことなのだろうか…?
キリが悪くても、やれるところまでやった方が後悔しない??
※仕事など、引き継ぐものに関しては、キリが良い方がいいかもしれない
でも自分の満足度は必ずしもそうとは限らないかも。
 
<PPK(ピンピンコロリ)的な…?
<ゼロで死ねという本があります。
 
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365日
→切りが悪いので360日にする。
→全部の月30日統一にする。余った5日は気にしないことにする。
昔のサイゼリヤ
→ミラノ風ドリア 299円、マルゲリータピザ 399円
→今は300円、400円とキリがよくなってる
オール299円の店
→気持ち悪いから
 
<たしかに!
>>サイゼリヤら300円とかにするべき
<サイゼのキリ悪さは、あえて安いことが記憶に残るかもしれませんね
<【支払い】はキリの良さと関係ありますね
 
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・カレンダー
・25セント(クウォーター)
・iphoneのノッチ
・勉強(これでイイがない)
・ジオング(足がない)
・野球場
 
<海外通貨の計算は、脳に負荷かかりますねw
<為替レートややこしい
<偉い人にはわからんのですw>ジオング
<揃っていないもの
<ゴルフ場もサイズ違いますね
<野球規則によると両翼まで320フィート(97.534m) 中堅まで400フィート(121.918m)以上あることが望ましい
 
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キリが悪いこと
1. 99.99999%ありえないよね、という発言
→これは「ありえない」は「ありえない」ということを証明している
 
2. 今日買ったちょっと古い本が5400円+税だった。
→この本は本当は5000円で消費税が上がるごとに値段をちょろまかしていくと思われる。
 
3.アメリカで買い物したとき102ドル96セント+TAXのものがあり、全く計算できなかった。
 
4.大学のとき近くの商店街でシュークリームが売られていた。
 1個100円、6個でなんと600円!と書かれていた。
 
<小学生「9999万9999」
<5000円+税よりも5500円(税込み)の方がキリ良く感じますわ、、
 
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キリが悪いモノを見つけたら
ーーー何故そうなのかを考える。
 
例:
「全品50%OFF、さらにレジにて20%OFFの場合」
「全品60%OFF」
ーーー同じ
 
298円と302円のトイレットペーパー
98万円と100万円の指輪
580円のラーメンと600円のラーメン
確定申告(これはキリいいけど…)、携帯のプラン
ーーお得感、値上げ対策等
 
ドラマのクリフハンガー「ツァイガルニク効果」を使った勉強法
S社の交渉(キリがいいからまけてを上手く使う)
キリの良いモノは認知が楽なモノOR私の知らない世界で認知が楽(二進法とか)
(二重システム理論)
なのにキリが悪いということは”何かある”
パーキンソンの法則(時間はできるだけ使うもの)
それをキリがよいと思う人(自分と認識が異なる人)がいたら
ーーー友達になる。
<キリが悪い⇒注意を払っておかなきゃいけない(本能)
 
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【ファシリコメント】
今回もありがとうございました。
ファシリテーターを務めさせていただいた木原です。
今回は「100」にまつわる探究第一弾ということで、「キリの良さ」について扱ってみました!
問いかけはあえて「キリの悪いもの」について考えていくことで、
逆に「キリの良さ」について考えていけるようにしてみました。
本番の議論では、「キリの良さ」と密接に関係のあるものについて色々知ることができて「なるほどなぁ」という感じでした。
例えば身近なものだと値段について、某サイゼリアの料金についても話題に上がりました。
今までは単純に「キリの悪い料金って払いにくいなぁ」とばかり思っていたのですが、
今回の探究を経て、
「なるほど、、キリの悪い値段設定をしているところは、よく考えてるんだな」
と今後は思えそうな気がします。笑
と、いうことで、
“キリが良い”のでここいらで今回は筆をおかせていただきつつ、、
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
是非またやりましょう!
次回は第103回『世界がもし100人の村だったら』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!