第104回「進路の“マイベスト”を探究する」

第104回 探究型ワークショップ実施!

【今回の問いかけ】

高校生はどのような進路選びをすればマイベストに近づくだろうか。
また進路のマイベストとはどのようなものだろうか。
 
 

【今回のグループトーク】

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【高校生(自分)のマイベストな進路とは?】
>進路とは
「北北西に進路を取れ!」
目的地に行くための道筋
目的地はどこか?
≒どんな人に囲まれ、どんな人間になりたいか?
だからどこに身を置いていくかという話。
やりたいことがあるなら、
それがやれるところを。
やりたいことがないなら、
人がよいと思うところを。
【どのような進路選びをするか?】
悪いところを見つける。
迷ったらどうするか決めておく。
ベストはないと思っておく。
撤退ラインを決める。
 
【今どんな感じか?】
コミュ障だよ!
広告屋さんになったらモテるかも?
広告は結局、できるだけ楽しく人と仲良くなる術
じゃあ、仲が悪いってなんだ?
仲悪いに関する学びを毎日しよう!
*戦争論、地政学、心理学学んで
それを活かしてみよう!
(↑イマココ)
 
>>「進路」=「方針」=コンパスの針
⇒たしかにぃ
>>「ベストはない」は大事ですね~
(高校生のうちにそのマインドを身に着けられたら、強い…)
>>仲悪いに関する学びをすると仲良くなる方法がわかるかも
>>そういえば中学の頃、手書きの地図だけ渡されて、駅から1時間くらい山ん中歩いて宿まで行くっていうグループワークをやりましたが、あれは深い意味があったのかもしれない…
 
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高校生のマイベストな進路とは?
→ベストを求めすぎるから何がしたいかわからなくなるんじゃないか。
 ベストでなくてもいい。
 ベストな選択よりもベストを尽くしたかどうかは後の人生に大きく影響する。
 「日本一の高校生になりなさい」BY 安西先生
どのように進路選びをすべきか?
→確か「学力の経済学」によれば、学歴よりも学力が年収に強い相関関係があるということを書かれていた。
 受かるか落ちるかよりも、その事実にどんな意味付けをするのかが大切。
 なので、進路自体はどうでもよい。
 ただ、情報をきちんと集めようとしたか、親や友人ではなく、自分の考えでそれを選んだかは後々意味がある。
 大学以降に勉強すること
 
>>まさにー!
>>「ベストじゃなくてもいいが、ベストを尽くせたかどうかが今後に人生において重要」
>>『学力の経済学』、おもしろいですよね。勉強になります。
>>その人の芯の強さとしっかりもっているか?と思ったりしますね
>>好き嫌いは、実は損得で考えている可能性が。
>>大学ゴールでその後の進路迷う説…
>>まさにまさに…
>>悩みは尽きない 人生?
 
ーーー
 
マイベストな進路とは?
→悔いのないような選択
自分が考えた最も良い進路
→つまり、自分でその進路をみつけなくてはならない。
ものを見る目を身につけて選ぶ。
→本物に触れさせる
そもそも、、
進路選びをすることがそもそもマイベストから遠ざかっている気がした。
本田圭佑
どこでプレーしても俺の成長はあるわけで。
どんな道を選んだとしても成長は必ずある。
 
>>困難なほうを選び続けると成長するね
>>狭き門より入れ(聖書より)
>>ストイックだ…!
>>マイベストな進路は準備されているのではなく行った先で自分が作っていく
(≒自分が変化成長し、行動していく)のですね~
>>人生は筋トレと同じなのかな?
>>確か! その人にあった筋トレ、ってありますよね。
>>人が考えることは元来、根本は同じってことかもしれませんね
>>↑たしかに!
 
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最終的には、
「生きる意味って何だろう」を深められたり体感できる進路がベストな進路なのではないかと。
みんなが行くから、やることになっているから、という流れに乗るのは楽だけど幸せではないのではないかと、17歳のときの自分はなんとなく感じていました。
そして、17歳や18歳にとっての「生きる意味って何だろう」はそんなに高尚なことではなくて、
生きている喜びや楽しみを感じられることなんだと思います。
学べるものが合って、
研鑚し合える仲間がいて、
自分の成長を導いたり軌道修正してくれる指導者がいたり、
一所懸命になれる何かのある場所。
この実現に近づくには、トコトン自分の心の声に、自分のアンテナの響きに耳を傾けないといけないと思います。
まずは、好き嫌いから。
自分が好きなんではなくて、そのほうが「得」というものを好きと勘違いしているのではないか?とかですね。
疑ってみることも必要かもしれない。
ただ、若いころはこれは言葉にならない感覚的なものでもあると思います。
具体例です。
先ほどの学校を辞めるという学生の数が出ていましたが、その例として。
中学のときまで、「ど」がつく真面目。勉強もスポーツも。優秀な方。
でも順位や競争をあおられる意味が分からない。
自我が芽生えて疑問ばかりもつようになる。
次第にやりたくない(逃げたい気持ちにもなって、気力が萎える)ようになる。
進学した高校では、一部授業が崩壊。これはとある先生をなめていることによって生じた。
そういう人間関係に違和感。
朝鮮人に対するいじめもあった。関与してなかったけど雰囲気が嫌。
こんなところにいたらまともな人間になれないんじゃないかと思って、辞めることを考え始める。
辞めてみた。
やりたいことをやる人生を生きよう。
でもそれが本当になんなのか、何をすべきなのか、完全に見失う。
その上自分はみんなと違うことをしているということへの強烈な不安。
勉強はするべき、進学はするべきという常識への不安。
そこで生きることそのものに行き詰る。
後に出会った先生からの言葉に心を救われる。
「中退も人生航路の一つ」
「意味のないできごとはない。意味のない命はない」
「キミにもやるべきこと、与えられた使命が必ずある」
「存在しているだけで価値がある」
「自分の直観を信じなさい」
と。
これが、自分の原体験です。
心の声をきく。
社会と自分の関係を、あとからでいいから徐々によく理解する。
自尊心を取り戻す。
生き方において、あこがれをもつ。
それにつながりそうなワクワクする進路がマイベストな進路だと思います。
 
>>うーん、いいですねえ!(カッコいい!
>>自分は高校の授業がつまんなかったけど高校をやめる勇気がなかったな。。。
>>もう一回人生をやり直せるなら行かないなあ。。
>>人生をやり直せるなら、はよい問いですよね!
(記憶が残ったままなら、と思うと面白回答でそう…
>>「憧れ」も、本当に大事ですね。
>>「ああなりたい!」はエネルギーになりますね。
 
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将来の職業観がある場合
進学にも直結できる
深掘りができる 具体的にやりたいことが明確鮮明なので
将来の見通しがある場合
夢や希望が明確な場合
計画性をもって行動できる
NG
自分で調べれことをせず他人の発言等で決める → 他人のせいにしたがる(失敗したとき)
興味はないが、役立ちそう・・・で決める → モチベーション低下
ネームバリューだけで決める →  入ることが最終目標になってしまう危険性がある ネームバリューは補助的に「何をしたいかを」主軸に
自分と向き合う 
自分を知る。自分と向き合う時間を知ることで、今まで気づかなかった自分に出会う。
周りとの関係を見られる広い知見を持って?
自分だけに凝り固まらずに 環境をも考える余裕を・・・
自分のことを振り返ると
図書館で、気になった本を書写してしまったこと
熱中してたのでは・・・って今は思ってます。
結構長い間、本を結構読んでいたかなって思います。
(多分、内省していたのでは?)
 
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①マイベストな進路
う~ん、分からん、、(笑)
しいて言うなら「納得」できること
 
②どうすればマイベストに近づく?
我が母校は理系色のある学校で、
情報の授業でもある程度ガッツリプログラミングの基礎を教わった記憶がある。
が、同級生に一人、凄腕のハッカーがいた。
そいつは学校のシステムに忍び込んだり、
情報の授業中にクラスメイトのアカウントをハッキングしてパスワードを書き換えてしまうような奴だった。
そんで後から同窓会とかで、そいつは実は当時(2011年頃?)ドワンゴのメンバーとして活躍していたと聞いて、「やられた!」と感じたのを覚えている。
今でこそプログラミングは世間的に脚光を浴びているが、
今から10年前にその分野で活躍していたのはさぞ強みだったろうと思う。
転じて、今の時代に置き換えると何だろうか。。
・テックで言ったら量コン?
・宇宙分野?
少なくとも学校など日常の中で表立って耳にはしないワードが重要になるだろう。
ドワンゴの件は、今でこそ凄いと分かるけれども、当時は余程情報通でなければわかったもんじゃない。
なのでマイベストに近づくためには、
1、情報は取りに行く(スマホとネットで、情報格差は自分次第で埋められる)
2、好きを突きつめる(何が正解かは分からないし、正解は一つではないから)
3、行動する(人と会う)
4、世界を回る
5、本を読む
総じて、「進路」のことを第一に考えない
(進路をきっかけにはせず、考えて行動した「結果」と位置付けたい)
満足するまで物事を突き詰めた結果であれば、
そのまま進もうが、
違う道に進もうが、
後悔はしないだろうと思う
(しなかった後悔は怖すぎるので)
おまけ
高校生になり切って考えてみて、
その後「うん、今やればいいな」ってなりました。
 
>>強み(変態)ですよねw
>>今のプログラミングは綺麗なものが多い気が…(*だから昔がよいという話ではありません)
>>Festina lente !
>>ゆっくりいそげですね
>>↑ほほー!
>>同業界であこがれを持ったら、成長が止まる・・
>>負けず嫌いが 成長の糧になるってこともありますからね
>>私の知っているパソコン部じゃないな。。。w
(おそらく時空が違う)
>>伊能忠敬とかカーネルサンダースとか…
 
 

【ファシリテータからのコメント】

ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
進路について皆様からのさまざまなご意見をいただきまして、振り返ってみると、私としてもとても勉強になる会だったなと思いました。
進路って、高校生だけでなく、全員がそれぞれのライフステージに立った時、悩んだり考えたりするものなのだと改めて思います。
何度も探究を重ねることで、自分自身のマイベストな進路って見つかるものなのかもしれない、そう思った会でした。
またぜひ皆様とこのような場でお話しさせていただけましたら幸いです。
本当にありがとうございました!
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またやりましょう。
次回は第105回「月に行けるようになったら」を予定しております。
今後も楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!