第114回「“ジェンダー”について考える」

第114回 探究型ワークショップ実施!

今回のテーマは「“ジェンダー”について考える」です。
 
 

【今回の問いかけ】

「性別」は重要なのだろうか?
こういう人にとっては…?
こういったシチュエーションでは…?
等々、色々考えてみよう!
 
 

【トーク・探究】

~インプットセッション~

>>資料内の「サービスで不公平ある」、分かる気がしますねえ
>>レディースデー、男性にも欲しい!
>>早乙女の俳句読みました
へええ…↑
>>「男子だから~」「女性だから~」ではない、「~ハラスメント」は男性から女性にするものではないという人権や法律面の意識がジェンダー社会に欠かせないですね。
>>女性専用車両があるからと言って男性専用車両はいらないなあ 得しないし
>>するものだけでない
>>なるほど、「問題を解決するため」に区別があるのですな。(女性専用車両はアレコレ対策ですもんね)
>>ハラスメント防止だけがこの車両の目的でしょうか。私物を観られたくないという恥じらいもあるのだろうと
>>ジェンダーはgenre(ジャンル)とかと同じ語源ですもんねえ。
>>なるほど!>車両目的
*車両を私物化すべきかどうか、女性だけに与えるべきかどうかもありますね。。
>>そうそう、最近はLGBTQ+(他にもいろいろあるので)等の表現がよく使われていますよね。
>>タイは「そうでないとマッチングが不便」なので細分化されているわけだったり…
(結構”実用的”なのですよね)
>>ICUトイレ、普通の人にもよい(広くて使いやすいとか)のもよいデザイン!
>>戦隊ものを小さい頃見て、速く大人になって世界平和したいという気持ちしか頭にありませんでした。
でも戦隊女子とも言います。
今は鬼滅でも性別や年代問わず自由にファンなってますね。
ジェンダーも時代につれて進むかも
>>世界を救いたいのは「性別」じゃないですもんね。
>>段々あらゆる生き物が中性化しているらしいよ
>>でも武器の選択などの「性差」はある。
>>中性化…!
*原始時代的ですな
(どっちでも行けるようにしておく本能…?
 
 

~グループトーク~

ーーー
自分の性別としての生き方を貫きたい人にとっては性別は重要ですが、全員に重要性が与えられてるとも限らないと思います。男性で生まれたから生活の大黒柱を支えないといけないプレッシャー、女性で生まれたから実力によらず女性という理由だけで昇進させるというややこしい立場も考えられます。
自性別の生き方を貫きたいとすれば、自分の性別への役割と言うか平等であると思います。
 
>>↑なるほど…(イケてない)評価制度とお金(家計)の話であって、実はそれは性差の話ではない…ということですな
僕も女優が好きな男ですが、女優だけとは限りません。
男優でもドラゴン桜や金八などの特質的な名演も好きで影響もされてます。
>>(たしかにあるあるですな!
↑好きの分類は先の資料がよくまとまっていましたねえ(性的な好きやそうじゃないものなどで分類するとお話しやすいという論)
昔働いた時に「どの性別好き?」と聞かれて答えられなかったら訴訟沙汰になった尾を引いたことがあるので、性別の重要性はちゃんと判断すべきですね。
女優や俳優が好きなのは顔じゃなくて演技における個性や心ですね。
>>訴訟沙汰…(不謹慎だけど気になる!)
 
ーーー
 
早乙女が晴れて精す夕間近
「性別」は”重要”なのだろうか?
個々人を見てあげればいいので性別は重要で無いとは思います。ただし、生殖に関しては生殖能力のある雌雄、オスメス、男女出ないと今のところ子供は生まれないのでその点においては今の所性別は必要かとは思います。また「男女それぞれに向く仕事がある」の話ですが,いったいだれが「向いている」と判断するのでしょうか?同じような業績や成果をあげても,その人の性別によって評価が異なり,多くの場合,男性に対する評価のほうが高いことが報告されています(Heilman, 1995)。
これは,評価する人たちの「男性のほうが能力がある」という考えが影響するためと考えられます。このように,私たちが他者について判断するときには,私たち自身のもっている考えが判断に対して大きな影響を与えます。しかし,多くの人はそのことに気づいていないようです。もしかしたら,「客観的にみて…」と思うこと自体が,かなりゆがんでいるということなのかもしれません。さて,「力仕事は男性に向く」という話ですが,確かに,引越しを作業を見ていると,「重いだろうなあ。」と思った荷物を,運送会社の男性は軽々と運んでい句ことがあります。でも,その男性は20代前半というところでした。どうやら,「力仕事は男であればだれでもいい」というわけではないようです。そして,注意してほしいのは,「力仕事は男性に向く」というのが,たとえその通りであっても,すべての男性が力仕事をしているわけでもないし,世の中にある力仕事のすべてを男性が担っているわけでもないということです。力があまり必要ないと思われる大学教員に男性が多く,力の必要な仕事が多い看護職や保育職に女性が多いのはなぜでしょうか。
実は,男性の占める割合の高い職業には,社会的評価や収入が比較的高いものが多いのです。それを合わせて考えると,「男女それぞれに向く仕事がある」というのは,もしかしたら,今の社会状況を納得させる言い訳のひとつにすぎないのかも…。さて,あなたは,どう考えますか?
 
>>生殖に関しては両性花みたいな感じだったら問題なさそう
↑そうそう!
 
ーーー
 
普段アニメとかゲームのキャラのイラストを見るのですが
見てて思うのはそのキャラの特別感は性別なしに考えることができない 
例えば小さな男の子と絵の女の子に対しての「可愛い」という感情は違うと思います
 
>>「君の名は」ってありましたね。そういえば。
>>人間が食った情報が人間を作る
>>自分がインプットしたものによって世界を切り取った結果>差別、偏見
 
ーーー
 
「性別」は重要か?
 
〇重要な場面
・生物的な差異が大きく出る場面
・出産
・結婚
・スポーツ
・離婚
ただし、平均値を是正するシステムや生物的差異を埋めることが可能になれば別
人間のタツノオトシゴ化など
 
〇重要でない場面
・入試
・就職採用
・資格
・死亡
問題点としては、内面を判断するシステムがない
現実の運用面として、公的な機関によるお墨付きがないと難しいかも。
男+女+「それ以外」は可能か?
大事なことは性別よりも大事なことは何かをよく考えること
 
>>入試、テスト、、、女の子が優秀な印象…なぜ?
>>中国の入試⇒田舎の人は成績良くないとは入れない
(ハンディキャップには理由がある。良いかどうかはおいておいて)
>>茨城は学区制で学区外は成績が良く無いと入れなかったです。
>>最近はパワードスーツもありますからね⇒運送、力仕事等
>>女性が大型トラックを運転する事例もあります。車の大きさで性別は極めてはならないですね。
>>統計的に女性の方が事故率低い…(らしい)
(事故少ない)
>>感覚的に力まずに運転する技量に性別はかんけいないですからねえ(笑)
>>ですなー!
 
ーーー
 
男性、女性というように例は出しません。
力仕事も性別で決めず、したいしたくないは個々人が負荷の無い範囲で決めたらいいと思います。
平等説よりも自由の尊重も大切です。
 
>>性的指向も性について考える重要な要素の一つではあるけれど、、答えにくい?
>>美女のポスター
⇒それで売れるのだとしたら、それを良しとする大多数の存在がいるのも事実
>>性別というものについて考えることは自分が縛られている偏見について考えることのような気がします
>>外見情報のパワーはすごいですよね~
>>マジで中身見えるんだったら選挙とかでだれに投票しようかとか迷わないと思ふ
>>↑ほんとそれ。
>>そうだね~
 
ーーー
 
【性別は重要か?】
>結論:
重要。でも、それは機内食の選択や競技の階級みたいに「より良くあるため」に。
*偏見は個性の一部(だけど…)
性別(≒性差)は選択ではなくて穴埋め。
性別(≒性差)は義務ではなく、権利。
それはつまるところ個人の尊重(≒人権)の話の一つ。
(そもそも性の問題ってなんだ?遺伝より自由たれ、ってこと?
それを選択する権利&尊重するルールがあると色々な発見があるかもですな!)
 
>でもね…
人は自分及び類似の遺伝子を保存していきたいと思うもの(≒進化心理学)
好き嫌いや区別はあっていい。(問題はそれで起こる不利益にどう対処するか、という話)
”女性初”の宇宙飛行士はいいコピーか?(誰にとって?)
 
>で、なんでそうなるの?仮説
レッテルは二重システム理論的にも『ある』(いいわるいじゃない)
 
>おまけ:
神聖隊、転性者の話
→せっかくもらったものだし、上手く使おうぜ!
 
>>性別は選択ではなく穴埋め
>>文化的背景は刺さりました
>>上杉謙信を思い出しました
>>女性初やら男性初やら言われても「ああそう」ってなるだけなんですよねぼく(爆弾発言)
>>景勝と景虎におやかた様と尊敬されるくらいやってました
>>「OO初」は簡単につくれるよ
>>勇者な謙信を阿部寛さんが演じてました。
↑おお…!教えてほしい
>>天地人という大河ドラマでした。
>>加藤清史郎くんも出てました。(現在は2人とも再共演)
>>「もらったものはうまく使おう!」だと差別が変わらないという面があるのでは…?
⇒(不利益でない範囲で)ということですね
>>謙信の時代は「謙」力での解決が中心でしたが、今は折衷ですか
>>評価よりも熟考して選別することですね。
 
ーーー
 
性別は重要。
いろんな個性があることは尊重。タイのような区別は実感が沸かないかなとは思うが、それぞれを認める。一方で古くからの考え方も全否定はしない。
それをもとに、文化や伝統が養われた点もないわけではない。動かせなさそうなものの例、女系天皇や女性天皇の問題など。性別自体の重要性をなくすとこういう議論が完全にあいまいになる。
 
また、生殖においても。生物学的に男性同士、女性同士の過程に「養子」などで子どもは生まれる(加わる)が、そもそもその子どもは生物学的に男性と女性から生まれているので、性別そのものがあいまいになるようなことは、ちょっと考えられない。こういう考えをまとめると、伝統的なカトリックの考えなどわからなくもないな、と思ってしまう(笑)
※ちなみに今はローマ法王も同性婚を事実上認めています。
 
>>ローマ法王が同性婚を認める意図がなんかあるのかですね
>>↑結構、大英断だったとの話が…
(現在のパパ(教皇)さんは先進的みたいですね)
>>独創性を考えての営団ですね。よくドラマで父訳も母役も男性であるシーンはあります
>>奈良なので持統天皇は山ほど聞きます。
>>へええ。。。!
 
 

【ファシリテーターより】

今回もご参加いただきありがとうございました。
ファシリテーターをつとめました木原です。
 
今回は「ジェンダー」というキーワードで探究型ワークショップを実施しました。扱うに、いつになく繊細なテーマで合ったのと、私自身はジェンダーに関する話題にはあまり詳しくなかったため、それなりに色々な情報に触れて勉強しながら準備をしていきました。この手のテーマについて考える場合、例えば「マイノリティ」についても皆で理解していこうという視点もあるように思うのですが、今回はそういった形にはしたくないと思っておりました。
そしてジェンダーアイデンティティーについて勉強して知っていく中で、私自身(身体も心も男です)もLGBTの方も、「そういう人」「個性」なのであって、「マジョリティ」「マイノリティ」とくくることはあまり本質的ではないなと、より一層思いました。
 
また「マジョリティ」が「マイノリティ」について“考えてあげる”のではなく、「私」と「あなた」、皆で幸せになるにはどうすれば良いかと考えていければ良いのかなぁと思います。そういった経緯もあり、LGBTについて考えようといったものではなく、区別と偏見、差別について皆で考え話合う時間になればと思い、今回の問いかけは「“性別”は重要なのか」という形にしてみました。古代の日本ではリーダーの男女比はほぼ同じくらいだったとも言いますし、今回も参加者の議論も聞く中で、結局は区別や偏見、差別といったものは時代や場所によって違う(=今の状態が永遠不変という訳ではない)のだと学びを得ました。当たり前を当たり前と思わずに、常により良く、皆が幸せになるにはと考え続けるのは大事なのだなと思います。
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
次回は第115回「なぜ働くのか?」を予定しております。
 
今後も楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!