第126回「夏休みの宿題」

第126回 探究型ワークショップ実施!

 

今回のテーマは「夏休みの宿題」です。
 
 

【本日の問い】

やりたくない(けどやらなきゃいけない)ことがある時、
どう対処すれば良いだろうか??
 
※何か実践していることがあれば、是非それも教えてください!
 
 

~インプットセッション~

>>7月に終わってる…
>>ばけものか。…!
>>応援とかありますねー!
>>予習複数+応用、ですな
>>アメリカとか夏休みの宿題とかないって聞くんですけどね(笑)
>>2学期制(夏休みに卒業)ですもんね!
>>そうです!
>>意外とできてる…>グラフ
>>これ、嘘つきがいるのでは…
(みんなこんなに継続できているのかな。。。)
>>「宿題やらないの?」「今やろうとおもっているの!」的なw
>>損失回避はノーベル経済学賞受賞論文なのですよねー!
>>計画合理にやるの難しいです。。
>>そうそう、人間はそもそも”怠け者”として創られているのですもんね。
(体力を温存し、嫌なことから逃げることで生存してきたわけですな)
*現代は原始時代ではないのですけど…ね
>>認知資源(やる気スイッチ≒我慢パワー)は有限、なのですな。
*疲れる(資源枯渇)で誘惑に負けやすくなる…
(だから、疲れている夜中にラーメンとか食べちゃうわけですな)
>>イラショナルビリーフは”自分の信じたいことを信じちゃう”(タバコは幸福)なんて意味でもお話にでますね
>>システム1はコスパよい(疲れていると起動しやすい)のですな。
 
 

~グループトーク本編~

 
ーーー
 
まず、やる気の問題がある。
では、やる気を出すにはどうすればよいか。
まず、始めるタイミングを決める。
例えば、楽しくゲームをしている途中に親にゲーム機を取り上げられ、今すぐ勉強しなさいと言われるとしよう。
いやいや椅子に座って教科書、ワークを開き始める。
そこには長い読解問題がズラリ。
こんなのではいつまで眺めていてもやる気は出ないだろう。
例え解いたとしてもいやいやでやっていたら頭にも入ってこないだろう。
そこでだ。思いついたのは、
「始める時間を決める」
これは一般的なことかもしれないが、とても良いと思う。
「始める時間を決める」とは、
例えば、現在時刻は20:06だから20:30になったら区切りをつけ勉強を始めよう
これが「始める時間を決める」ということだ。
 
>>「未来の自分は他人」
>>「君の事信じてるからね」「ゲームやっていいよ」は効果アリ
>>図星を突いてはいけない
 
ーーー
 
やりたくないことは、基本的にやらない。
けど今回の問いは、
やらなきゃいけないことがあるとき
なので真面目に回答します。
 
さきに、少し中身が異なると思いますが、
「やるべきこと」がある場合、
(やらなきゃいけないと強制ではない)
なによりも、
「なぜやった方がいよいか」
「なぜやるべきか」
意味を考える、
または意義付けをする、
が、自分にとっては重要です。
 
言い換えると、
意味のないことはやりたくない
が本音です。
 
では、
やらなきゃいけないことがあるとき、
ですが、
例をあげれば、
仕事では事務仕事の締め切りとか、
あまり好きではないものでした。
請求のデータ入力の締め切りとか・・・
それらは、公に期限を設けてもらうことにより、
やる時間を捻出し、取り組んでいた、
が正直なところかなと思います。
 
会社的に締めがあるので、
終わっていなければ公開処刑(〇〇さん、□□さん、終わっていません、みたいな)もあるので。
ということで、言い換えれば、自分としては、
いったんチェックをかけてもらえる状態にしておく、
となると思います。
 
そのために、
・事前にいつまでにやる、と宣言しておくでもいいし、
・全体の締め切りに合わせる、でもいいし、
自分本位でマイペースにならない工夫をする、
という感じでしょうか。
 
やっぱり、
大人や社会人としては、
自分で言ったことをやらない、やれない、ことほど恥ずかしいことはないかなと思うので。
(やって失敗した、は別の話です。いい加減や横着がそのまま出てしまうことが恥ずかしいことだという意味です)
以上です。
 
>>わかるー!
>>カクテイシンコク ニガテ…
>>コミットメント(宣言)はいい方法ですよね!
>>やることが苦手な場合は、人に頼ればよい
 
ーーー
 
1.目的を探す 
やりたくないことでも何かしらポジティブな目的があるから
 
2.絶対にやらないといけない状況をつくる
友達に目標やノルマを宣言するなど
 
3.洗脳
何回も自分に言い聞かせる
自分ごと化(デメリットにみえるものから自分のメリットを見つける)はいいことですよねー!
 
>>9割すげえ…!
>>「カッコつけ」は意外といいかも。
>>トルコのことわざに「明日できることは、今日やるな」という言葉がありますね
>>神様の思し召し
>>将来楽しいことするために今我慢する
 vs
 今楽しんでおかないと、来年できるか分からない
>>明日に伸ばす余裕があるなら今日のことをしっかりやれ?
>>意味的には、今日しかできないことをやれってこと、と、仕事とかで言うと締め切り1時間で終わる仕事を1時間前にやった方が効率が良い。
 2日前にやるとサボってしまって寧ろ仕上がり、抜け、場合によっては終わってなかったりがあります。
 
ーーー
 
【本日の問い】
やりたくないことがある時、どう対処すればよいだろうか?
※何か実践していることがあれば、是非それも教えてください!
 
やりたくないことなのだけど、なかなか難しいのだけどマインドセットを変えることかと思います。
 
1 ある面やりたいことと思い込む(一種の自己暗示をかける)ことで乗り切る。
2 結局やらなきゃいけないことならさっさと終わらそうという考えを持つ。(自分はこのタイプ)
3 終わらせたら自分にご褒美をあげる(アメ作戦)
4 やりたくなかったことをやったことで達成感を得る、(良い成功体験の獲得)
5 単純化する(量、時間の分散化 こまめに細分化して短時間にやることを決め 見方を変える)
例)高校の場合 教務部の教科書選定係の時
教科主任に使用教科書等提示の締め切りを早くしておく
 
>>先倒し、大切!
>>予備は大事ですね
>>広告業界の「本当の締め切りはいつだ!?」問題。(笑)
 
ーーー
 
1 知恵のある(ありそうな)人に相談する。
2 できれば,できそうな人に(丁寧に)たのんでやってもらう。
3 とにかくやったんだ,というそぶりを見せる。
  小出しする。結局はやるしかないのですが。
  始まらないことは終わらない,ですかね。
 
>>良い方法!
>>小出しって、重要かもしれないですね。進んでるよ!ってことでもありますね。
 
ーーー
 
1 環境を整える
ジョギングシューズ
5分座る
 
2 未来の自分から今を見つめる(メタ認知?)
かっこいいか恥ずかしいか?後悔しないか?
 
3 賞罰を課す
ゲームやる、アイス食う
 
4最悪の未来と最高の未来を考える
 
5それは本当にやらないといけないのか?
 
>>段階的に進める法…いいですな!
>>なるほど、、
>>一種の型ですね
>>細々に休憩を入れなさいと担任の先生に助言されました
>>アンダードック(賞罰)は賞罰がなくなると動きにくくなる(好きになるのが一番)という説もありますね…!
>>「やらなくていい」と判断できるくらいは学ばなくては、ですね!
>>アメフラシのも「慣れ」がある。。?
 
ーーー
 
【やりたくないこと、どうする?】
>小結
やる理由を増やす
やらない理由を減らす
*(自分の)意志の力には頼らない。癖を使おう。
 
+裏技:
やる原因を消す。(私はこれ)
自分でやらない方法を考える。
逃げる(逃げ切れるなら)
小分けにする
交渉する
 
ーーーーー
例えば…
早めに出すと登校日に投稿しなくてよい。(やる理由増やす)
宿題やらないとお小遣いもらえない(やらない理由減らす)
一日決まった時間に5分だけノートを開く(癖を使う)
先生をアンサツする(やる原因を消す)
自分でやらない方法を考える(宿題交換システム)
転校する(オードリータンさんシステム)
小分けにする(万里の長城システム)
交渉する(先生にお酒もっていく)
 
ーーーー
おまけ:
二学期制の学校は夏休み前に卒業式なので、宿題は特にない(所もある))。(けど)それまでに学んだことを使うような体験学習(レモネード屋台を経営したり)やボーイスカウト(長期休みでないと学びにくいもの)をしたりしてる。
 
>>孟母三遷
 
ーーー
 
やりたくないことにどう対処するか?
※実践しているこがあればそれも
 
〇可能な限り無心で
 
・ゴール設定、タスクリスト作成
⇒これをやりきればOKと言う形に
 
・ノンストップ戦法
⇒時間を決めて、その間は何があっても手を止めないと決める
⇒その時間は短くても良いが、一度止まってしまうとダメなので、そこは考えどころ、、
 
〇本能との戦い
「やりたくない」を避けるのは本能也
⇒そういう本能を持っている前提で考えてみる
 
 
1,本能には本能を
 
〇ゴールを決めて終わるまで食えない環境にしてみる
・誰かの協力があると、より良さそう、、
・二度とやりたくなくなるので単発限定w
 
〇二重システムの1を支配・コントロールする
・仏教の「サティ(気づき)」の修行
※悟りを開いた空海さんは、もはやこの境地にいそう。(笑)
 
 
2,動機付け
 
〇「やりたくない」を「楽しい(楽しみ、やりたくなる)」に変える発想の転換
・やるかやらないかは自由だけど、やるだけでこんないいことがあるなら、やってみるかぁ…
 
例)
MWCの準備難しいな…やりたくねぇ、、
⇒楽しい本番が待っている、来てくれる人がいる、楽しみだな!
(いつもありがとうございますm(_ _)m)
 
 
3,バイアス・性質に着目
 
〇「損失回避」の活用
・やらないと失ってしまうものを考える(信頼、チャンス、、?)
・MWC、準備は大変だけど、126回続いているという小さなプライドを失いたくない。(笑)
 
〇現状維持(続ける際に有効)
・やめる?どうする?、、いや、あと1回、とりあえずもう1回
 
〇頑張る人、やる人たちの中に身を投じる(ピア効果)
・オンライン学習スペースの運営をしていて、機能しているかもと感じるところ
・直接会ってはいないけど、皆同じ画面内で頑張っている、
・勉強量も見える化してシェアできるので、「頑張る同級生」と一緒にいるような場を演出できる
 
ただし、、
・逆も然りなので、皆でズルズルとやらない場になってしまわぬよう、空気づくりには細心の注意を。。
 
 
4,どう逃げるか
 
〇徹底的な効率化
・エゴ枯渇する前にやりきれるようにする
 
〇絶対生存できる安全ラインを決めて、そこまではサボる
・ここまではサボっても大丈夫
・ここまでは逃げても大丈夫
・ここまでは手抜いても大丈夫
 
 
【ファシリテーターより】
今回もご参加いただきありがとうございました。
ファシリテーターの木原です。
 
元々「嗜好品」をテーマにしようかなぁと考えていたのですが、運営内でアイディアをいただき、急遽このテーマにしてみました!(「嗜好品」探究は次回実施いたします)
 
アイディアの段階では、
・読書感想文について
・夏休みの宿題の意義、必要性について
などなどいくつかあったのですが、「要る・要らない」の二元論をやるのには若干抵抗がありましたし、読書感想文については(以前、税の作文にちなんだ探究をやったこともあり)またどこかでできそうだなぁと思い、8月末というタイミングも考慮し、今回のテーマをやることにしました。キーワードは「夏休みの宿題終わらねぇ…」と言ったところかなと思います。(笑)(今回のテーマ名の候補でもありました。(笑))
 
 
自分は教育の仕事をしているため、普段から現場で小学生・中学生と関わっています。当然この時期は「夏休みの宿題」をどう終わらせるかというやりとりもよくやるのですが、かく言う自分自身もタスクの期限に遅れてしまったり、嫌なことを後回しにしてしまったりするので、、お恥ずかしい限りです//
 
そんな中で、ただ「頑張る」「サボるのはダメ」といった話をするのではなく、人はなぜサボるのか、後回しにするのか、について心理学・行動経済学等々の視点から考えてみたり、(やりたくねぇ、、は実は本能だったなんて話も、とても興味深いと思いました)あるいは「どうやらせるか」という「大人⇒子供」の視点ではなく、中高生も交えながら大の大人たちが「やりたくないこと」とどう向き合っているのかをガチトークできたのが良かったなぁと感じます。
 
今回は初参加の中学生、久々参加の高校生も来てくれ、鋭い意見を出してくれていましたし、彼らにとっても良い刺激や学びになっていれば幸いです^^
 
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。またやりましょう!
本イベントにご興味を持ってくださった方、是非一度遊びに来てくださいませ!(中高生から大人まで、幅広い年代の方のご参加を歓迎しております!)
 
次回、第127回は、
9月3日(金)19:30より、「嗜好品」というテーマで実施いたします。
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますので、お楽しみに!