第136回「地図」

第136回 探究型ワークショップ実施!
今回のテーマは「地図」です。
 
 

本日の問い

探検家であるあなたは新大陸(新たな星)に上陸した。
故郷の人に報告するため、どんな情報を、どうやって表現する?
 
 
 

グループトーク

インプットセッション

 
>>
https://aucfree.com/items/g299127833
さっきの言ってた地図皿です
>>おおお、古伊万里のお皿…と思ったら地図柄とは!
>>この皿は、、カッコいい!
>>なんか、この頃の日本地図って、正確性よりもデザイン・風情が追究されていそうですよね。
>>縮尺&方角あやしいやん!と思ったのですが、「隣接しているエリアからは間違いなくいける設計」な感じなのですな。(これはこれでいい感じ!)
>>「間違いなく行ける設計」なるほどたしかに!
 
 

グループトーク本編

 
ーーー
 
植物(植生)
岩石
土壌
気候
 
新大陸なら
地球上なので
衛星は効いてるので
画像や動画、文章化してeメール送信
 
新星なら
地球まで、中継できる所経由してやはり画像や動画文章化して送信
 
ーーー
 
いまなら、なんでも写真撮って送る、動画とって送る、で終わってしまいそう(笑)
小説や物語の世界的にとらえると・・・、
まず、新しい場所だから、
 
・生きていくために必要なものは手に入るか?
 例)飲み水、食料、(短期的には)雨風しのぐところ
・脅威はないか
 例)原住民、猛獣
・島や土地全体が把握できるように、身なりと食料、水を携えてできるだけ高いところへ行って(見晴らしのよいところへ行って)全体像を把握しようとつとめる。
・準備がしっかりできていたなら(遭難などではないのであれば)、紙にその様子を記す(または写真を撮る)
・どの辺に何があるかをメモ
 例)北東のほうは平地になっているとか、西は険しい山になっているとか
・昔の探検のイメージで島の発見みたいな感じなら、船がたどり着ける場所なども記しておく。
 
こういった情報を、
・一人なら、いったん自分で持ち帰る
・グループなら、2つに分かれて、いったん帰る班に持ち帰ってもらう
 
☆現代なら、SNSに投稿、またはメール送信(笑)
 
ーーー
 
動画を送るのが早いが、身の危険があるので送らない
まずは生物がいるか、
木が生えているか、
水があるか、
食料はあるかを観察
次に住居を決める
住居を決めたら水を確保する
その後周囲を歩いて植物系の食べ物を探す
見つけたら写真に撮ってアプリで食えるかチェックして送る
食えそうな動植物が見つかったら火起こし道具を探す(木の枝や枯れ葉等)
火起こし動画と食事動画を送る
 
>>バード少将みたいな感じですね。(笑)
 
ーーー
 
【新大陸報告、どうしちゃう?】
故郷の人はどんな人?(≒図法)
例:グーグルアースや資源地図
現物送る
ランド作っちゃう!
映画作っちゃう!
ゲームにしちゃう!(GEOGUESSR)
ミニチュア作っちゃう(育つ星的な)
動画チャンネル(未知のスパイス。食べてみた!)
例えちゃう!(ニューXXXなんかはそんな感じですな。)
 
>>いろんな場所に富士山ありそう
>>たしかに、アルプスもいっぱいあるww
>>北海道にある「伊達市」
⇒伊達藩民たちが、一生戻らない覚悟で開拓に行った
 
ーーー
【新大陸報告】
芸能人と同名の交差点をつくる、知らない人にもわかる他県の地形を提供
多くの人が共通して分かる(理解できる)ネーミング
 
>>〇〇のXX(例え)はよい伝え方ですよねー!
>>榛名湖、オス高の尾根は急な崖が多いですし、県道もそんなに狭いと思います。
>>だから陰樹の間を挟んで飛行機が大破したのも地形の問題です。
>>登山した時に、ポイントごとに名付けて、メモしていくことも、同じような感じですよね
>>8月12日慰霊登山もかなり勾配は急です。奈良県の名山以上の球です。
>>ストリートはハウステンボスなどSA系ですね
 
☆新大陸開発・地図において、土地のネーミングという作業が発生するという話題に
>>大工町
>>西大寺(岡山市と奈良市)
>>万里小路
・・・
 
ーーー
 
 

ファシリも考えてみた!

☆新たな星、どんな情報を、どうやって表現する?
 
〇その星までのルート
・方向と距離
・宇宙のマップって、正しく描ける気がしない、、
・東西南北が役に立たない
・宇宙でも北極星って目印になるのだろうか
 
(仮に3次元だとして)
地上では東西南北の二次元情報で良かったのが、宇宙では3次元になる。
地球を中心とした全球の画面、
プラネタリウムに光年が記載されたマップ
位置は球座標で表現だろうか
地球と対象の星との間にあるものについても記載が必要
(ある箇所をタップすると、スマホのメニュー画面のように、地球に近い順で間の障害物が表示される)
恒星や小惑星、人工物などを表現する地図記号が作れそう
 
そんなにハイテクができなければ、、
せめて自分が行った星までの過程を、写真や動画に残し、レポートにする
あるいはシンプルに紙に旅程をメモしていく。
・スタート地点とゴール地点を直線で結び、
・何日目に何が見えたか、直線の周りにメモしていく
⇒これで、方向さえ間違えなければ、後から来る人の助けになるだろう
 
 
〇その星について
先ほどの全天マップ上の光点をタップすると、その星のマップに移る
(この辺はGoogleアースの発展版みたいなイメージ?(笑))
 
〇記載する情報
・大気組成や大気圧
⇒測れれば
⇒色で表現できたら分かりやすい?
⇒スペクトルか何かをベースに、予め組成成分ごとの色を決めておくと良いかもしれない
・原住民、文明の有無
・重力
・気温
等々の基本データ
 
・降り立った場所の周辺情報
⇒山や川、谷など地形の情報
⇒文明があれば、町など彼らの痕跡
⇒可能であれば天体観測を行い、どんな星が見えるか
⇒とりあえず北を設定できるなら、する
 
 
 

ファシリテーターより

今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。
 
今回はテーマ「地図」ということで、古代より重要視されていた「何が、どこにあるのか」という情報を「限られた情報量の中でどう表現し、伝えるか」ということが重要な視点の一つかなと考え、今回のような問いにしてみました。
 
グループトークでは
 
・写真にとる
・配信する
・映像に残す
・SNSにあげる
 
など様々な意見が出てきました。これらは一見すると「地図」の話っぽくないようにも見えますが、私は現代らしい地図トークだったと感じています。
 
地図の歴史は非常に古く、現存する最古のものは紀元前3000年頃にまで遡ります。それだけ長い間創意工夫をされながら、写真や映像、ましてやインターネットの技術が出てきたのはほんのつい最近のことですから、言い換えればそれだけ長い間「紙に描かれた情報」という形式が我々にとって当たり前だったということです。
故に、地図と言えば「平面に描かれた、地形、道、町や施設の情報」とイメージしがちですが、時代が違えばその形も色々なのかもしれません。現に、Googleはこれまでの地図の固定概念を打ち破ったの言えるかもしれません。ストリートビューなどは、地図上を拡大し、その場所のリアルな風景(詳細データ)を参照できるというもので、まさに現代の技術を使った新しい形式の地図だと言えそうです。
 
個人的には、グループトーク内に出てきた「ネーミング」の話題がとても興味深いと思いました。新しい場所に降り立ったら、多かれ少なかれその場所に名前を付けることになるかもしれません。
そこにどのような名前をつけるのか、
あるいはその場所の“何に”名前を付けるのか、
のちに修正は行われるかもしれませんが、例えば日本の様々な地名を見てもそのネーミングに込められた意味は深く、また名前が及ぼす影響も色々なので、もし自分がやることになったら責任重大だなぁ…(笑)と、思いました。
 
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またやりましょう!
 
次回は11月12日(金)19:30~21:00
第137回「よく生きること(エピクテトスを題材に)」を予定しています。引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに!
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