第138回「名字」

第138回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「名字」です。

 

本日の問い

もし改名できるなら、どんな名字にする?
また人類が^宇宙に進出するようになったら
(例えば、月面都市で何世代か経験した頃)
人々の名字はどうなっているだろうか?

 

【グループトーク】

インプットセッション

>>八色(やくさ)の姓
>>得川は源氏でいたのだけど・・・
>>「得」川なのですな…!


グループトーク本編

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改名できるなら・・・なんだろ?
“一”?
書くのが早い?

共通語がどうなるかによるかも・・・・・
漢字表記が残らないかも・・・・・
それこそ個人番号で統制されていて
名前消えていたり・・・

>>個人識別と系統識別
>>アイデンティティは何か?
>>自分をどう表現するか
>>周りからどう表現されるか??
>>「○○の子孫」に価値がある(あった)
(だから、“氏(自分はこの一族ですよ)”を名乗る)

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【改名できるならどんな名字?】

A,かっこいい路線
不死川
諸葛

B,文化圏ありがち路線
スミス
マーフィー
佐藤

(その地域に溶け込みやすい?)

C,亭号(ていごう)路線
魔亜家亭企画屋(マーケ亭きかくや)
*今の状況に合わせて

【未来どうなる?】
A,人間はお互いにリソースになる。
*150TB:36マーケさん

B,国の名前(祖国を忘れないようなミドルネーム追加)
(人種のサラダボールパターン)

C,アクセス権限
例:アシリ レラ・ウルトラバイオレットさん
(冠位十二階システム)

D,理想の多国籍言語
(人種のるつぼパターン)
例:マフティー・ナビーユ・エリン
スーダン語、アラブ語、古アイルランド語:正当/預言者/王

E,名字なくなる
(人は”原産地”に縛られるべきではないから)

>>諸葛は同意です。(笑)
>>その地域に溶け込みやすい?(文化圏ありがち路線)
>>人はリソース話、現代人の感覚だとちょっと違和感ありますが、そもそも名字にはそういう意味合いもありましたよね
(西洋の職人など、自分がどんな機能を持っているのか、何ができるのか、は自分を表現する要素の一つ)

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特に名字を変えたいと思ったことはないけど強いて言うなら個人的に響きが好きな
小原、佐倉、勝
宇宙人がいてその言葉がわかるならそこから名字盗めそう

>>宇宙人の話、そもそも関係者の間で理解しあえる表現でなければならない
⇒これまでは地球人の間だったけど、宇宙人と交流するようになったらどう表現するかだけでなく、何を使って表現するかも大事になってくるのですな。
>>言霊信仰⇒本名はあまり言葉に出さない…?


ファシリも考えてみた!

☆もし自分が改名するなら?
〇尊敬する人物から⇒諸葛
〇自分の天命(役目)を表すもの(今は分からないけど)
〇座右の銘、自分がどうありたいかを表す言葉

☆宇宙時代には、人々の名字はどうなっているのか?
〇そもそも名字をなぜつけるのか??
・識別するため?
・カッコいいから?
・誰々の子孫だということを意識して?(グループトークより)
・・・
昔は色々あっただろうけれども、今実際に自分たちのことを思い浮かべてみると、慣習的に、日本の戸籍の仕組み的に、といった理由(すなわち、生まれた時から名字を持っていたから)以外に何かあるだろうか…
(理由があって、意図を持って、改名する人はいるだろうけれども)

〇今の自分の名字に対して
自分は血統に関心はあるがめちゃくちゃ強いこだわりがあるというわけではない。
(日本民族といった話になれば、別)
だから今の自分の名字に絶対的な拘りはないが、今の自分がいるのはご先祖様のお蔭ではあるので、そこに感謝と敬意は抱くかなぁと思った。
「木原」という名字の発症も九州にある木原村だというし、その字面に対した意味はないだろうが、自分は「木原」の血を引いているのだということは心に留めおきたいと感じた。

なので、まず世界の事例について少し調べてみる。

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〇苗字がない国
・アフガニスタン(一部「名」+「姓」)
・イスラエル
・インドネシア(一部イスラム教徒で、父称を姓にする事がある)
・エチオピア
・カンボジア
・チベット
・ブータン(一部「名」+「姓」)
・マレーシア(「名+bin+父の名」)
・ミャンマー
・モンゴル
・ルワンダ

名前のみとは言え、実際、二つから四つの言葉をつなぎ合わしている場合が多い。
アウン・サン・スー・チー=
独立の父(ボーヂョーアウンサン」+
父方の祖母の名前「スー」+
母親の名前「キンチー」

「姓」+「名」型
・シンガポール
・セネガル(一部)
・台湾
・中国
・朝鮮/韓国
・日本
・ハンガリー
・ベトナム
・ベナン
・香港(英語名は、「名」+「姓」)
・レバノン

「名」+「(家名など)」型(イスラム教徒名に準ずる形)
・アラブ首長国連邦
・イエメン
・イラク
・エジプト
・オマーン
・カタール
・クウェート
・サウジアラビア
・シリア
・スーダン
・チュニジア
・バーレーン
・パレスチナ
・ヨルダン
・リビア

番外
・アイスランド
 基本「名前」+「父親/母親の名前の一部」x「息子/娘」

・インド
 ※様々なパターンがあります。
  基本形は、「名」⇒「姓」の順
 ※シーク教徒は、「名」のみ
  姓は、カースト、故郷、職業、氏族に由来を表わす語または、崇拝する神名などが用いられます。
  特に、カースト名を避ける為に、姓を使わず、ミドルネームを姓として用いる事があります。

↑以上、某サイトより抜粋
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例えば、、モンゴルに名字がないのは何か納得。
三国志でも、血統を大事にする漢民族に対して、実力主義の騎馬民族の話が出てくるから。
一方で日本よりもずっとこだわりのありそうな名字の国も見受けられる。
そういう国の人から見ると、例えば「木原?木と原っぱがあったから?安易だなww」ってなるのかもしれない。
だから、結局名字はその人達の拘りや大事にしているものによってシステムが決まってくるのだろう。


☆月面都市で暮らす人々
〇大事にするものは何か
・信仰、宗教(出身地よりも)
・宇宙時代になって新しい信仰、宗教も出てくるかもしれない
・出身地はそれほど重要ではないが、民族は重要であるかもしれない
(出身地が重要でなくなる分、むしろより一層重要になるかもしれない)
・(もし宇宙人がいたら)地球上のどこ出身かというのはさほど重要ではないかもしれないが、地球人だということは重要になるかもしれない

〇どんな名字になるか
・例えば日本人の末裔であれば
「Tanaka Earth Japanese Taro」
「Sato Moon Japanese Hanako」
みたいな感じ?
・民族間での交配がより活発になるという意味では…今のアメリカの名字システムが応用される?

〇おまけ
「文字」や「音」は地球人の間だけで通じるCOM手段の可能性がある。
もし宇宙人と交流が始まったら、彼らに伝わる手段で自分自身を表現する必要がありそう。


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ファシリテーターより

今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。

今回はテーマ「名字」ということで、
「もし自分が改名するなら?」
「宇宙時代には、名字はどうなっているのか?」
という問いについて考えていただきました。

インプットセッションでは主に名字の歴史(昔の人はどんな名字を名乗っていたのか)やその機能、海外の事例などについてみていきました。
歴史や海外の事例と比較してみることで、自分たちが本当に大事にしているのはどういったことなのか?について考えるきっかけになるのではないかと思います。
その延長線上に、今回の意図もあったりします。

少し今回の話題とは逸れるのですが、気づけば最近、「宇宙時代」を問いに盛り込むことが多いかもしれません。
ここにはさほど深い意味はなく、毎回問いを考えた結果そこに行きつく感じです。
今回は、(恐らく)国や民族による縛りが薄くなることで、より一人ひとりが大事にしているものや本質的な部分だけが残っていくのが宇宙時代なのではないかと考えました。
そういったところから、宇宙時代について考えることで上記の意図(本当に大事にしているものとは??)を達成られるのではないか、と思った次第です。

また昨今、選択的夫婦別姓の問題が話題にあがります。
今回の探究を実施するにあたっては(賛否いずれかということではなく)少しそのことも意識しておりまして、名字について徹底的にa考えて話し合う機会を持つと、この問題についてもより深く考え、自分が納得のいく意見を持ちやすくなるのかなと思います。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またやりましょう!
次回は11月26日(金)19:30~21:00
第139回「音楽の未来」を予定しています。引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに!