第149回「失敗について考える」

第149回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「失敗について考える」です!
 
 

本日の問い

人はなぜ失敗をするのだろう?
また失敗は我々にどんな影響を与えるだろうか?
 
 
 

探究

インプットセッション

 
>>「じゃあどうするか?(クエッションストーミング)」は今はやりなのですよね。
*まちづくり等で、「ダメなところ」を出すと、田舎だとダメなところだけ出て、アイデアがでなくなっちゃう。。。的な
>>知らない、できない、外の所為、ということですね
>>無知で失敗は修正できますね
>>成熟はトライをしなくなる≒失敗や冒険もいいもの、ですね。
>>「伝えにくい失敗」もありますよね…
>>成長あるのはトライですね
↑ですね!
>>無知の失敗=試行錯誤 ですね。
>>失敗してはいけないのは本番始まるまでに何も相談しないこと
>>きつい失敗するとそれを何度もしたんじゃないかって思ってしまうあれ
そうそう!↑
>>羹(あつもの)にこりてなますを吹く、ですね
>>ジョブスは「自分の好きなモノ」で仕事をする人(得意分野だけやるひと)なのですよね
 
 
 
 

グループトーク本編

人はなぜ失敗する?
 
①失敗するのが怖いから。
失敗を意識しすぎてしまい、緊張。そして失敗。
 
②外的要因
 
《失敗による影響》
失敗は成功の基。
これはたしかにわかるけど、
自分は自分の失敗をすぐに成功の基だと考えられるほど心は強くないし、それを意識してストレスを抱えてしまうことのほうが多いと思う。なので個人的には悪影響をもたらしてくると思ってしまう。
 
>>エジソン:指摘されてキレる失敗とそうでない失敗がある
>>予期できない突発的なものは良いけれど…
>>ピンチになると効率化しようと思って、いつもと違うことをする
⇒いざという時に物をなくす
>>ピンチの時は気配りできる範囲が狭まる(認知資源)
>>ブラックジャックに出てくる話
⇒海で死にかけて、海の本当の怖さを知る
⇒本当の漁師になる
>>失敗する怖さを知ることは、悪いことではないかもしれない
>>痛覚がない敵⇒大抵負ける
>>痛覚がないのは、致命的ですよね。まともに生きていけない
>>痛覚は生きていくために発達したものですからね
 
ー--
→情報不足、あなどり、自信過剰
 慎重すぎる場合も
 そもそも難しいことをしようとしているから失敗する?
 
【失敗の影響】
死ぬ
失敗によって人は傷つき、挫折し、進化する
記憶と記録に残る
他の人の模範になる
イノベーションを生む
話のネタが増える
より高く跳ぶ事が出来るようになる
 
>>「「25階のビルから飛び降りるべきはない」」
>>パイオニアはどんな失敗をすべきか?
⇒みんながやりたいけどできなかったこと
⇒気になっていたこと
⇒失敗が価値になる
 
>>「死ぬ」⇒治験…創薬や医療のための犠牲はどうだろう、、
>>「毒にもなるし薬にもなる」もの
>>完成じゃないものは失敗なのか?
 
ー--
 
挑戦しようとするから失敗するのではないだろうか?
もし現状維持でいいならそれほど失敗は起こらないのではないか?
時代の変遷?
 
・先人の失敗が、「歴史に学ぶ(過去から学ぶ)」事になる。
それと似た事象にはそれで対応したらいいのではという予測になるので・・・。
→改善、改良、修正へ
情報収集と分析・解析・・・
人々が協力的協調に向かうこともある?
 
・あまり大きな失敗だと人は、それに立ち向かおうとしなくなるかもしれない。(なので失敗に対して耐性を持った方が良いかも・・・ある面では、しぶとい図々しさ?)
・異端、相違の享受? 
生物多様性(環境変動による生き残り戦略)
(理想)失敗してもみんなが受け止められる社会になるといいかも・・・
 
みんなが幸せに暮らせるように・・・
 
>>コロナの犯人がもしいたとしたら、絶対に責めない by WHO
>>一体何があったのか、どういう経緯があったのか、ハッキリさせるため
>>コロナの件を、人類の今後のためにどう対処すべきか、めっちゃ考えられているのですね
>>昔は失敗したら、すぐ殺された(たしかに…)
>>失敗したら死ぬのが当たり前
>>失敗に関する価値観や考え方は時代や立場によって違うのですね…
>>主君押込
 
ー--
 
【人は何故失敗するのか?】
より良く(≒時にイージーに)生きたいから。
OR
好奇心があるから。
 
*ヒトが生物だからこそ、怠惰に、後回しに、勘や偶然で、偏見で処理をする。
楽するためなら、相手をないがしろにすることだってある。
世界の端がみたいから旅をすることだってある。
しかし、それが人間だし、それを超えることができるのも人間だ。
 
【失敗はどんな影響を及ぼすか?】
 
失敗の重さによるが、よい影響が齎されるようにしなくてはいけない。
大きすぎる失敗は心を縛る枷となるし、(それはある意味(危険センサー)的には悪くない)
逆に軽いと思われることは大きな失敗を誘発するかもしれない。
 
本質的に考えれば、
どんなことも取り戻せることはないし、
また(死なない限りは)ゲームは続く。
 
どんな当たり前のことも初回は挑戦である。
貴方がより良く生きるときに邪魔になるような失敗にならないよう、
受け方を知っておくことはとても大切なことではないか?
(具体的には歴史のヒドイ話や、人間がヒトであるこということなど)
 
【おまけ】
アニメ「ドラゴンボール」テーマソング
https://www.uta-net.com/song/3061/
*失敗を想定し、元気な時に挑戦をしよう、的な話(嘘)
 
 
【最後に】
Failure is a problem. But it’s more problems that it doesn’t try to succeed.
失敗は問題だ。しかし、成功しようとしないのは、もっと問題だ。
-セオドア・ルーズベルト
 
「リスクとは、自分が何をやっているかよくわからない時に起こるものです」
-ウォーレン・バフェット
 
>>イカロス
>>失敗ととらえるか、経験ととらえるか
>>清水の舞台⇒生存率85%
>>そうなんだ…ww
 
ー--
 

ファシリも考えてみた!

 
☆なぜ失敗するのか?
 
〇失敗学によれば
 
0,人類にとって未知だったから
 
1,自分が未熟だったから、その知識を知らなかったから
・無知
・不注意
・手順の不順守
 
2,自分が良く考えなかったから
・誤判断
・調査検討の不足
 
3,規格の段階では知りえなかった原因
・制約条件の変化
 
4,自分の組織以外の別組織の判断ミスが原因
・企画不良
・価値観不良
・組織運営不良
 
〇初めて挑戦すること
・技術や知識が足りないから
ー事前に最大限の準備を行いつつも、失敗(経験)によって培われるものは大きい
 
〇初めてではないこと
・鍛錬不足
・前回の反省を活かせていないから
ーなぜうまくいかなかったのか?
ーなぜうまくいったのか?
ー原因/要因は何だったのか?
⇒「こうしたら、こうなってしまう」という因果関係の蓄積
⇒「何がどうなれば、成功していたか?」の明確化
 
〇その他
・何度も失敗する前提でやっているから
ー最低限守るべき生命線だけは決めておく
(ここを超えると、死ぬ)
・そもそも勝ち筋のない戦いだった可能性
ーキングダムの合従軍は勝ち筋を見出したケース
・やる気がない、士気が低い
・自己客観視ができないから
ー人は自分自身のことだけは見えない。
ーだから「結果」を見て、自分に目を向けないといけない)
ーでも何が「結果」なのかが分からないと、振り返れないことも…
 
 
☆失敗から受ける影響
〇へこむ、心が折れる
⇒受け入れて、乗り越えたら強くなる
〇チャレンジが怖くなる
⇒慎重になる
〇ロスする
・時間
・お金
・労力、エネルギー
⇒損失が小さければ、意味ある失敗できるかどうかが重要
(今後に向けての学びにできればOK)
⇒一方、再生不能なレベルの損失には注意
(夷陵の戦い、太平洋戦争)
ー失敗していると気づけること、認められることは重要
ー後から取り返しのつかない状態にまではならないようにする
〇限界(ここまでは大丈夫)を知る
〇振り返って、考えるきっかけを得る
〇自分が大丈夫だと思っていたけど、実はそうでなかったことに気づく
(思い知らされる)
 
 
ー--
 

ファシリテーターより

 
今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。
 
今回は「失敗」という、誰にとっても身近で重要なことをテーマとして扱ってみました。
 
インプットセッションにも盛り込んだ畑村洋太郎先生の失敗学は有名ですし、今回は皆さん各々がご自身の経験から色々と考えられるテーマでもあったのではないかと思います。また今回は、以前の探究の際に出てきた話題をテーマにしたものでした。
 
企画の段階では、
「失敗は良いものなのか?それとも?」
みたいな対比軸も当然考えましたが、今回は良い・悪いは関係なく「失敗が我々に何をもたらすのか?」という問いにしてみることにしました。その方が
「良いという視点」
「悪いという視点」
「それに縛られない自由な視点」
など色々出てきて、深い学びになるかもしれないと考えたためです。
 
「失敗」とは、どう向き合うのかにもよりますが、何かをできるようにするうえで避けて通れない過程なのだと思います。ですから結果的には「良い経験」と解釈できる(ようになる)ものではないかなというのが私の意見です。
ただこの向き合い方はとても重要で、
・向き合って消化吸収していくだけの余裕や精神的な成熟度があるかどうか
・向き合った際にそれを解釈する視点を持っているか
といった要素も影響してくるのではないかなと思いました。
 
インプットセッションを作るために自身が勉強・探究する中で、
「振り返り」を「因果関係を理解し仮説を立てること」と定義しているのはとても興味深く、また非常に学びになるなと思いました。
私は仕事柄「振り返り」というワードによく触れますし、またそもそも自分自身が仕事や勉強をするうえで「振り返り」はとても重要だと実感しています。そういった中で「振り返り」とは具体的に「何を考えれば良いのか」「どこまで考えれば良いのか」というのは意外とこれまで曖昧なままだったかもしれません。様々な定義ができるとは思いますが、いずれにせよ、指標を得ることはとても価値あることだと思います。
 
今回も(今回は特に)、自分自身の学びや成長と直結するテーマだったこともあり、あらゆることが大変学びになりました。ご参加くださった皆様、ありがとうございます。
またやりましょう!
 
次回は、
2月25日(金)19:30~21:00
第150回「環世界 Part2」
を予定しています。
 
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに!