第158回「もしも1日だけインターネットが使えなくなったら Part2」

第158回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「もしも1日だけインターネットが使えなくなったら Part2」です!
 

本日の問い

もし100年に1回規模の太陽フレアの影響を受けて最悪の想定通りになったら、どうなるだろうか?
社会インフラ、暮らしや行動、さらには人々の意識など、様々な視点で考えてみましょう。
 
 

探究

<<広告業 Uさん>>
 
【本日の問い】
もし100年に1回規模の太陽フレアの影響を受けて最悪の想定通りになったら
(日本は場所的に大丈夫そう…だけど。 もし大きなものが発生するなら。)
 
基本的には停電。
事前の買占め、大渋滞、地下鉄ストップ、携帯不調
…だけど、事前に備えがあれば全然OK.
野外デートが人気に。
おもちゃや絵本やボードゲームが売れる。
アナログ写真機で撮影するなどが流行る。
ロウソクが売れて(夏なら)百物語が実施。
天体観測(でっかいフレアや月をみようぜ!)開催。
強化合宿開始。
などなど、電気のなかったころの風物詩、趣味が再復活する楽しいウィークになるかも?
 
ー--
 
<<学校の先生 Yさん>>
 
<社会インフラ>
江戸時代明治時代に逆戻り,
菜種油の行灯,
石油ランプの光源,竈で炊事・・
でもそんな暮らしがほんとにできるのか?
太陽光発電は,機能するのだろうか?
<暮らしや行動>
ひとまず自給自足,
熱源としては薪,木炭。
水資源としては雨水や井戸水の利用。
 
<人々の意識>
我慢比べ・・
 
ー--
 
<<経済学部 大学生 Kさん>>
 
<影響>
太陽フレア3段階でくるので2週間の停電が起こる。
通信機器は使えない?と情報の把握が難しい。
食料・水の確保ができない。
公民館などに人が情報を求めて集まる?
 
ー--
 
<<中学3年生 Hくん>>
1.犯罪が増える 警察への連絡、警察の情報共有が難しく犯罪者がそこを狙ってくる
2.停電(冷凍庫のアイス大丈夫かな?)
3.2週間水と保存食で耐える
ちょっとポジティブな方も考えてみる
電気がついてない都会のビル群見れそう、めっちゃ見たい
 
ー--
 
<<中学3年生 Iくん>>
史上最強の太陽フレアが現代で発生するとどうなるのか?
史上最大の太陽フレア威力→広島に落とされた原子爆弾の50倍の150億個分
過去に空に赤い十字架が見えた七色の雲が出現したなどの記述がある。
オーロラが確認されてのそ明るさが新聞が読めるほど。
鉄塔から火花発火など停電も起きている。
一番大きい太陽フレアは2003年だが方向が地球に向いていなかったため大丈夫だった。
最悪の場合(ベクトルが地球に向いたとき)8分後に電磁波が到達その後数日でプラズマ到達人口衛生がプロトン現象で異常反応が起こるカーナビ意味をなさない。
電力供給完全に停止壊れたやつ復帰に10年以上かかる。
携帯2週間使えない=110や119つながらなくなる。
スマホ意味をなさない(今の世代の子供は耐えられない)
被害額2兆ドル
半端ない量のオーロラが見られる。
ただそれを楽しむ余裕はないだろう。
予防策は今のところない。
いいこと車中泊が好きな人大活躍夜景原始的な遊び増える。
みんながスポーツをやる。
階段を使うので鍛えられる。
 
>>7500億倍…
>>イエローナイフやばそう(カナダ)
>>
参考文献
ー--
 
<<教育業(理科の先生) Iさん>>
宇宙活動への影響例
太陽フレアが放出した放射線によって、宇宙空間や飛行機に搭乗している人は被害を受けると言われています。
突然ですがクイズです。
地上で生活している場合の被曝量は年間1 mSv程度と言われています。
これに対して国際宇宙ステーションに約半年間滞在する宇宙飛行士の宇宙空間での被曝量はどの程度だと思いますか?
 
>>10?
>>100!
>>120くらい?
 
正解は、50-180 mSv(ミリシーベルト)だとNASAは発表しています。
宇宙飛行士の被曝量は生涯で600 mSv以下であることが望ましいとされています。
年間で50 mSvを超える被曝量であると、人体に健康被害が出ると言われているため、宇宙空間に今後人が進出していくことを考えると、この問題は避けては通れないのです。
しかし、宇宙に出ていかなくても、宇宙からの放射線の影響を考えなければいけない場合があります。
それは飛行機に搭乗しているときのことです。
そもそも、地上で宇宙からの放射線の影響を受けないのは、地球大気がそれらに対するバリアの役割を果たしているからです。
そのため、上空に行けば行くほどバリアは薄くなっていき、宇宙からの放射線の影響は強くなります。
京都大学の山敷教授によれば、太陽フレア発生時に飛行機内で受ける被曝量は1時間あたり2 mSvになると言われています。
例えば、1回のフライトで10時間乗った場合は20 mSvとなります。
健康被害の基準として、年間50 mSv以下であれば良いとされている中で、この数値は無視できるものではなく、健康被害という面で注意が必要だということがわかります。
太陽フレアが発生した場合に、緊急運休をするなどを検討することも、理学研究の面から提言されています。
その場合の経済損失は、年間で1,500ドル(日本円で19万円程度)と決して高くはありません。
乗客や乗務員の健康被害を考慮するという面で、対策を講じる航空会社が今後出てくる可能性があります。
人工衛星への被害例
GPSや通信衛星、気象衛星など私たちは生活する上で実は多くの人工衛星サービスを利用しています。
これらの人工衛星の運用に対して宇宙天気は影響を与えます。
 
<電気的に故障することなどが一般的だと思いますので,そのようなことを記載いただけると良いかと思います>
今後、人工衛星がビジネス利用されていくことが増えていく中で、宇宙企業かどうかを問わず重要になってくるので、宇宙天気を知ることは重要であるのです。
 
地上への被害例
まず紹介するのは、太陽活動が原因となって生じる地上の大規模停電です。
太陽の表面では、「太陽フレア」という爆発現象が発生します。
この影響で1989年にカナダのケベック州で大停電が発生しました。
この停電による被害総額は650万ドルと言われています。
具体的な説明は後述しますが、太陽フレアによって放出された電気を帯びた粒子の影響で地球の磁場が乱され、それに影響を受ける形で地上の発電所や送電線に影響がでました。
1989年という今よりも世の中のデジタル化が進んでいない時代ですらこの経済損失です。
デジタル化が進んでいる現代では、どの程度の経済損失になるのかを推定する研究も進んでいます。
ケンブリッジ大学のOughtonらの研究によるとその研究によると、最悪のケースではアメリカだけで5.4兆円規模の被害が出ることが想定されています。
この被害規模を減らすためにも宇宙天気の知識は重要となってくるでしょう。
*1ドル=130円で計算
自分から全員に 08:49 PM
ー--
 

ファシリも考えてみた!

〇どんな被害が出るのか
・無線通信
・電気
・GPS
(他にもあるかもしれないが、、)
・電話回線は、、どうだろう。
これもネットと同じ感じだろうか。
 
〇変電所がダメージ
・広域停電(電車が動かない)
・電源入れていた電子機器はやられるだろうか
・信号等がダウン⇒交通網のマヒ
※車が走れるかどうかは大きい
何とか走れるならまだいいが、走れなくなると、物流が完全に止まってしまう
 
〇通信障害
インターネットがどうなるか
海底ケーブルがダメージを受ける可能性は低いが、
中継器が故障する可能性はアリ
(もし将来的にスターリンク衛星になった場合、もろに影響受けそう)
 
〇GPS⇒飛行機も動かないだろう
・・・etc
 
〇仮に、電気も、通信もすべて止まった場合
「停電か…」
「長いな…」
「何が起きたか分からない…」
(情報が入手できないので…※グループトークより)
「いつまで続くんだろう…」
・・・
 
・キャッシュを持っている人は買いだめ
(先が見えないのが怖い)
 
・情報は人づてに
⇒うまく機能するか、変な噂が出回るか
 
・「予備電源」と「備蓄」があるうちは何とか文化的な暮らしができる
 
・あとは、自治体や自衛隊による炊き出しか、、
 
・小さい自治体はあまりダメージはなさそう
 
・都心など大きなところは、機能しなくなるから、どうなるか
 
〇犯罪率が増加して、その後減少する
・すべて人力になるので、治安維持のリソースは限られる
(交通整備もしないといけないだろうし)
なので、犯罪は取り締まれなくなる。
だから一時は治安が悪くなるかもしれない。
しかし、この状況では人と人とで助け合うか、ひたすら一人でサバイバルするかの二択になる。
ゆえに、ここが日本人らしいところで、一部のやべえやつが暴走するかもしれないが、
多くの人はコミュニティからはぶられることは死を意味するようになるので、
互いに助け合うようになる。
(むしろ、ここが現代人が試されれ所ではないだろうか)
⇒ご近所さんどうし仲良くなるかもしれない
 
〇キャンプ勢が無双する
・この事態の後、キャンプなどアウトドアが流行る
 
ー--
 

ファシリテーターより

今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。
今回は、先日報道された「太陽フレアで停電するかも?」というニュースにちなんで、
MWC初期の頃に実施したテーマの第2弾を実施いたしました。
「もしも1日だけインターネットが使えなくなったら」
ということで、
以前は我々がどれほどインターネットに依存していて、
一方でどれほど依存していないか、
を考えてみるという探究でしたが、今回は
「もし太陽フレアの件が本当に起きたら」
ということで皆で考え話し合ってみました。
 
・実際にどんな被害が出るのか
・その時我々はどう行動するのか、どんな精神状態になるのか
等々、身近なところにも焦点をあてて考えてみるのが、今回のポイントの1つです!
 
そして今回も、様々な視点から意見を出していただきました。
 
・ネガティブな面だけでなくポジティブな面も考えてみる
・すさまじく強い太陽フレアだと、放射線の影響を受けるのではないか?
(実際の被ばく量を計算されており、具体的で興味深いご意見でした)
 
といった視点や、この話の延長線上で、
「実は日本の核シェルター普及率は恐ろしく低い」
ということも見えてきました。
(まさかここまで話題が広がるとは…これはこれで1回探究ができそうです)
 
実際、今回のニュースが報道されてから時間も経っていますし、
このまま何事もなく…と思うばかりですが、
いざこういう事態になった時、以外と想定できていないことや、大変そうなことが見えてきたので、
その意味でも大変勉強になりました。
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。
次回は、
5月13日(金)19:30~21:00
「リアリティの追及 ~人間らしさとロボット~」
を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに!

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