第159回「リアリティの追及 ~現実とAR・VR~」

第159回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「リアリティの追及 ~現実とAR・VR~」です!
 

今回の問い

「現実っぽさ」は何によって決まるだろうか。
また現実はどこまで再現可能だろうか。
 
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>>ゲームでの「リアルですねぇ」は「現実ではない」という意味
>>なるほど、、
>>視覚は7~8割⇒ということは視覚だけでは100%にはならない
>>メラビニアンの法則について
↑こんなのもありますー!
>>認知資源⇒「お手元の資料は最後に配れ」というお話
>>トヤマシゲヒコ
>>思考の整理学→おすすめ本です
ー--
<<教育業・理科の先生 Iさん>>
その人の意識の深さ  
周りの環境にも左右されるかもしれない  
例えば複数人でそれを経験したっといったらそれが記憶のすり替えをされてしまったりする可能性がある、
完全に再現可能になってほしくない?
先ほどのように境界が話からなるかもしれない
(本人がわからないと、仮想が現実だとなってしまい・・・・・)
理科系では再現性を確認したりするのだけど・・・
そこがモヤモヤする。
>>「思考の生理学」よきですね!
>>映画「マトリックス」的ですね
>>abc理論→数学
>>ソーシャルリアリティ
 
ー--
 
<<広告業・コンサル業 Uさん>>
 
【現実っぽさは何によって決まるか?】
現実ではなく、”っぽさ”であれば、
対象の受けた記憶(刺激)との差分
似ている、は違うということ。
されど、自らがとらえた要素に近いと感じていること、ではないか?
*ゲームなんかはそうですよね!(リアルだなあ、はリアルじゃない)
 
【現実はどこまで再現可能か?】
A,(刺激にすぎないと考えれば)どこまでも再現できる
B,(判定する意識は個々や状況によって違うので)近くまでしかいけない。
*老舗のラーメン屋さんネタ
C,(時間というモノは現時点不可逆なのでその時点は戻ってこない、なので)
 やっぱり完全再現はできない。
D,そもそもこの世界の知覚を現実と呼んでいるだけなので、
 そもそも現実などない。
E,「現実は甘くない」などの現実はその人の経験や主義主張、というイメージ。
それは彼(彼女)の中では「現実」となっている。
*それを再現する動き(習性)がある方もいるが、どこまでかは不明
*しかし、実用的な面で考えれば、
書籍を通して過去の偉人と対話したり、涙することはできている。
 
おまけ:
「リアリティ」と「アクチュアリティ」
reality: realis(実在する)
actuality:actus(行動する)
→影響を及ぼすものが「現実」?
 
>>「変わらない味」は実は、お客さんの変化に合わせて変わっている
 
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<<化学系 大学生 Kさん>>
想像、創造と物理的データの再現により決まる。
マスク下は美人かブスか
雰囲気の再現は波動の再現(全てのものは動いている)
電子ピアノはニセモノ
結論
食べ物も服も、ホンモノがいい!
人間とは何か
>>中村桂子「生き物はつながりの中に」光村図書6年上
 
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<<教育業・学校の先生 Yさん>>
「現実っぽさ」
疑似視覚情報・・映像<音声,動画>・・仮想現実
「リアリティ(現実)」
五感を駆使して体験できること
 
>>かなり深い話しだと思います
>>人間の感覚は「五つ」なのか?
 
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ファシリも考えてみた!

 
【現実っぽさ】
〇人の感覚
・視覚
・嗅覚
・味覚
・感覚
・聴覚
人が受ける情報の7~8割は視覚的要因が占める
なのでVRでも視覚が最も重要視されている
人が瞬時に認識できる視覚的情報には限りがある
よく見える角度とそうでない角度もある
ディスプレイにも色々な種類がある
・周壁面
・ドーム型
【現実はどこまで再現可能か?】
〇箱の大きさによる。
・なぜならコンピュータの処理能力には限界があるから。
・限りなく小さな箱の中であれば、それこそ原子の動きに至るまで、限りなく正確に表現することができるだろう。
※リアリティと規模は反比例するはず
〇グループトークを通じて気づいたこと
・現実世界を完全に再現することは不可能である可能性がある
・なぜなら、コンピュータの数値シミュレーションでは「無限」「極限」を表現できないから
例えば、
自然の音をフーリエ変換してみると、
メインとなる波長があるものの、
その分布は“なめらかに”“どこまでも”続く
自然光のスペクトルもそうなのではないだろうか。
また量子力学によれば原子は波でもある。
原子1粒の存在確率は、極端に言えば宇宙全体に広がっている。
重力ポテンシャルも、電場・磁界も同様。
こういった、理論上無限遠まで広がっているもののデータ量がどれほどあるのか、
それによって再現の限界は変わってくるだろう。
Kさんが言ってくれていたことに近いが、
イヤホンから流れる音は、
メインとなる部分以外の波長をバッサリ切り落としている。
99%くらいは本物の音と言えるかもしれないが、
どこまで広がるか分からない、かつ人間にとって重要でない残りの1%はバッサリカット。
これが「電子ピアノはニセモノ」と表現されていたことの意味ではないだろうか。
あんまりちゃんと考えたこと無かったけど、
こういう分野も面白いのかもしれないな…。
 

ファシリテーターより

今回もありがとうございました!
ファシリテータ―の木原です。
 
今回のテーマは、企画・準備をしれくれたメンバーが大学で専攻している分野からの引用となります。
 
日々進歩する情報技術、VRやAR、ディープフェイクなど、
「本物か偽物か見分けがつかない」
ようなものがどんどん出てきているように思います。一体そのリアリティはどんな要素によって構成されているのか、またどこまでリアルに表現できるのか、今回は、そんな探究です。
 
そういった技術の基本的な話から、
リアリティとは何か、
現実とは何か、
などなど考えさせられる話まで、
様々な意見を出していただきました。
 
中でも
「本物みたい!」は本物じゃないという話や、
「現実」は人の記憶や感覚に依存し、曖昧なものなのではないかという視点など、とても興味深く印象に残りました。
(以前テーマで扱った、「環世界」にも通ずる話だなと思いました!)
 
今回に限らずですが、こういう議論をする時、その人の立場によって着眼点や切り口が違ってとても勉強になります。
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。
次回は、
 
5月27日(金)19:30~21:00
に実施予定です。
 
テーマは追って告知いたします。
引き続き、楽しくて学びになる探究の場を実施してまいりますのでお楽しみに