第162回「100メートル走」

第162回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「100メートル走」です!
 
 

本日の問い

1か月後、運動会で100メートル走に出場することになった中学生のA君。活躍したいけど、あまり運動が得意ではありません。あなたがコーチになって、本番で速く走れるようにさせてやってください。
 
 

インプットセッション

>>ちょっとの差なのですな…(日本と世界)
(このちょっとが大きい!)
>>妹に0.1秒負けてる >>50メートル走
>>WHY5(何故5回)的なやつですなー>なぜ勝ちたいネタ
>>”まあ、大丈夫”はプロではつぶす感じなのですな。
(だって相手は想定済みなのですし)
 
 

グループトーク

<<ファシリテーター 木原>>
〇本番で速く走るために出来ることは何か?
 
1、A君の改造
ー基礎トレーニング
ーフォーム改善
 
2,メンタルトレーニング
 
〇どうトレーニングするか??
まず普通に100m走を走らせてみて、
何処に課題があるかを分析
(客観的な分析+本人の実感)
⇒そこから、1か月間どこに力を入れてトレーニングしていくか見極めていく
 
スタートダッシュ強化
・クラウチングスタート(本番で想定されるフォーム)を全力で練習する
前傾姿勢で体が前に倒れる力を利用して前へ進んでいくイメージ
 
トップスピード強化
・50m~60mあたり
「加速走」
10~20メートルを助走としてからトップスピードに入っていく練習
 
スピード持久力強化
・後半に伸びる走り方
スレッド走⇒タイヤ引き
坂ダッシュ⇒股関節周りの筋肉を鍛えるとともに、基本的な体力づくり
・・・
 
〇コーチとしてどう関わるか?
それぞれのメニューをやる際に
「実践」⇒「振り返り」⇒「改善」⇒・・・
を回していく。
こちらからアドバイスするだけでなく、
どうすれば良いか、自分で考えながら試行錯誤させる
なぜ達成したいのか
それをしてどんな自分になりたいのか
⇒意味づけをしていく
 
>>どのトレーニングをどれくらいやればいいのかが肝になりそう
>>たしかに、、
 
ー--
 
<<化学系学生 Kさん>>
まずは動機を明確にする。
なぜ速く走りたいか、その先に何があるのかを共有する。
遅筋タイプか速筋タイプか、など機能形態学的観点から身体を分析&結果をもとに対策を考える。
靴やグッズにこだわる(義足だと健常人より速く走れる)
ボルトを目の前で走らせるなど、モチベーションアップのイベントを定期的に開催
フォームをキチンと正す
最後は裏ワザ
ゴール付近で叫ぶ!
 
>>自分は完全に長距離型だったなぁ…
>>短距離は絶対無理だった。(笑)
 
ー--
 
<<中3生 Kくん>>
接続不良により途中離脱…残念
 
ー--
 
<<教育業・留学関係 Oさん>>
「武井壮が同じこと言ってた」話
一番大事なことは、見たりしたことや自分のイメージと同じように体が動くかどうか。
 
「調整力」「コーディネーション」
10m先のかごにテニスボールを投げて入れる
⇒外した時、「もうちょっと左だなぁ」と思った時に、その通りに出来るかどうかが大事。
その前提で。
 
本気で早く走れるようにするなら、まず、
・ぼくが陸上のコーチングを勉強する
・柔軟やウェイトトレや走り方練習など、何が基本的に大事かを知る(今すぐでもできるのは、本読んだり映像見たり)
その上で、
・Aくんの特徴を理解する
(運動は好きか、がんばれるタイプか、負けず嫌いとか自信なさそうとか)
・練習計画を練る(時間や内容や量など)
・可能な限り、本人の特性にあわせて成長ポイントや解決すべき課題を具体化する←個人的には重要だと思うところ
を同時に併行する
 
そして、
・実際に練習始める
・毎日本人は振り返りノートなりなんなりアウトプットする
・期間を決めて、上手く言っているかどうかの検証して継続や軌道修正をする
 
重要なことは、
 
こちらが、
・過度な目標設定やハードルを課さないようにする
ことで、
・毎回少しの成長を達成、実感し、積み重ねられるように工夫する
メンタル的には、
・どうなりたいか
を一緒に言葉にしていく
・がんばったことを賞賛
・できなかったことを一緒に解決
を意識して関わる
引き出すことが肝心。
考えてこい、やってこい、的な指導はしない。
>>さすが塾の先生
 
ー--
 
<<理科の先生 Iさん>>
「速く走るコツには、大きくふたつのポイントがあります。ひとつは、“いかに地面と上手に付き合うか”ということ。具体的には、“地面からの力を受ける体の軸をつくる”ことです。ふたつめは、“地面からの反動を前に進む力に変える足の動かし方”です。
 
Point1 地面の力を受ける=体の軸をつくる
Point2 力を流す=体を前に運ぶ「足の動き」を覚える
『走る』という動作を考えると、地面から力を受けるのが大きなポイントになります。つまり地面をしっかりととらえて効率よく走ることが、速くなることにつながります。このとき“地面をしっかりととらえる”というと、“地面を蹴る”という意識を持つ方が多いと思いますが、そうではなく、地面から返ってくる力をしっかりと体で受けとめて、その力を前に進む力に変えていくことが大切なのです。
イメージとしては、一所懸命ペダルをこぐように地面を蹴って蹴って前に進むのではなく、弾みながら進んでいく。 “力を受けて、力を流す”という体の動かし方が、今回、お伝えしたいふたつのコツです。そうすると、走り方が軽やかになって、効率よく、速く走れるようになります。」
自己の特性を見つけてあげる?対話で色々引き出してみる。
 
ー--
 
<<広告・コンサル業 Uさん>>
(難しい理論体系は置いておくとして…)
 
【正当ルート】
プロコーチに頼む。
(ノウハウを持つ人から学ぶ。素人(私)ができないことを知るのも大切)
 
【サブルート】
道具にこだわる。
(よい道具は力をサポートしてくれる。
ショップ店員さんからのアドバイスも有益)
 
【邪道ルート*非推奨】
痩せる+輸血+当日にモンスター飲む
(トレーニング+体重落とし+処理能力向上+カフェインだけで速くなる…はず)
 
【気休めルート】
移動のすべてをダッシュにする。
*通学、特殊教室への移動等
 
【古武術ルート】
”ナンバ走り”など、使ってない筋肉と体重操作で走る
*最近は地面をけらない派も多い
【速く走る方法】日本で初めて100m9秒台を記録した桐生祥秀選手の指導者・土江コーチに聞いてみた!
以上。
 
ー--
 

ファシリテーターより

先月、突然中止の告知をさせていただき、それ以降約半月ぶりの実施となりました。応援してくださっていた皆さまへ、重ねてお詫び申し上げるとともに、日頃から関心を持っていただき、応援してくださっていることに深く感謝申し上げます。運営体制をアップデートし、引き続き面白くて学びになる探究の場を実施してまいりますので、何卒今後ともよろしくお願いいたします。
 
復帰一発目の今回は
「100メートル走」
という、ちょっとこれまでとは違った雰囲気のテーマで実施させていただきました。
 
ある時、
「スキージャンプ選手のジャンプを科学的に分析してみた」
という記事を発見し、そこから着想を得まして、
「スポーツ系の探究を久々にやってみよう」
「皆さんが自分の経験から考えられる、身近な競技がいいな」
「皆さんが多かれ少なかれ関心のあるトピックの方がいいかな」
ということで、運動が得意な人も、そうでない人も、学生時代に体育の授業で経験するであろう「100メートル走」にフォーカスしてみた次第です。
 
また、運動会本番って、緊張しますよね…
(⇒運動音痴)
ということで、
「速く走ること」×「本番で力を発揮すること」
という2つの軸で考える探究にしてみました!
 
私自身、あまり「走り」については詳しくなく
今回の探究ではシンプルに短距離走のトレーニング方法を色々調べてみたのですが、
「あ~そうやって鍛えれば良かったのかぁ…」
と、勉強になることが沢山ありました。
(中学生の頃に知りたかったな~と、強く思います。(笑))
また今回も、参加してくださった皆様の意見からも、沢山まなばせていただきました!
 
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。
次回は
7月15日(金)19:30~21:00
テーマは「プロとは何か」
を予定しています。
 
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!