第171回「コミュ力」

第171回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「コミュ力」です!

今回の問い

「コミュニケーション力」ってどんな力?
また
「コミュニケーション力」よりも重要な力
「コミュニケーション力」ほど重要でない力
って何だろう?

今回のテーマについて

ファシリテーターの木原です

就活や、仕事において、「コミュニケーション能力」が大事だと語られるシーンはよくあります。16年連続で、企業が就活生に求める要素の1位が「コミュニケーション能力」だというアンケート結果もあります。

一方で、名古屋のとある中小企業が
「コミュ力ゼロ採用」
と銘打って採用活動を行っているというニュースもありました。しかしその記事のコメント欄には
「コミュ力がある人」=「明るく爽やかなで良くしゃべる人」
みたいなイメージ、もうやめようぜ、といったコメントも書かれていたり。そのコメント欄で「コミュ力とは何か?」ということについて様々な意見が出てきており、非常に興味深かったため、今回は探究テーマとして取り上げさせていただきました。

実際のところ、学生がイメージする「コミュ力」が企業が想定するものとズレてしまっていることもあるようです。「コミュ力とは何か?」という問いに「これ!」という絶対的な正解があるわけではありませんが、例えば広く考えられている答えの1つとしては、
「他者と関係性を構築していける能力」
というものがあるといえるでしょう。

今回調べて準備する中で、相手にメッセージが伝わる際、言葉が果たす役割はわずか7%しかないことに驚きました。残りは、表情や、声のトーンなどで、相手はメッセージを受け取るのだそうです。どうりで、文面だけではちゃんと伝わらない訳だ、、と思いますね。

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グループトーク

「日本語」という言語の特徴や、
(ハイコンテクストなコミュニケーションツール)
コミュニケーションとは「共有」であるという視点に触れられたのは、大変興味深いと思いました。特に現代では、
コミュニケーション=意思疎通
というイメージが一般的かなと思いますが、これをより本質的に理解しなおすことができたと感じます。また意思疎通の「疎通」の意味を知り、感動しました。いつも参加者の方に色々なことを教えていただき、大変ありがたく思います。

参加者の意見

ハイコンテクスト(≒空気読み)なのが日本語文化圏…!

コミュニケーションって「コスト」がかかるものですもんね。

チャットでの気軽な(内容だけ)でOKの会社(IT)とか、はその編の解決方法として流行っている面もありますね。


*グーグルレベル(社員数万人)だと「お世話になっております」という時間自体がロスだったり…という考えですね

文章の前後を「読む」のは膨大な経験がいりますものね。

「会話」と「対話」
「シンパシー」・・共感
「エンパシー」・・・(異なる相手に対する)感情移入
全社は日本人は得意だけど後者は苦手
今はネットがある
コミュニケーションをしなくても生きていける?
でもコミュニケーションは(人生に)彩を与えてくれる
いわば、コミュニケーションは、“カレーの上に載せるパセリ”

対話力
⇒異なる考えを持つ人がなぜそのように考えるのか、思いをはせる力
それがなくても生きてはいけるが彩はなくなってしまうよね。

お友達や家族との「コミュニケーション」をしてはいる。
コミュニケーション力を発揮するかどうかを判断することは求められている?
目的は共同体が幸せになること
⇒コミュニケーションは手段の一つ?

シンパシーが高い世界では、エンパシーを鍛える必要はない

コミュニケーション力は程よい距離感を保ちながら、相手と自分、周りの人を繋ぐ力。それよりも大事な力は考える力、相手の話を聞く力、伝える力

中国では、距離感は「相手の痛いところを突かない」こと
⇒相手を怒らせないため

「距離感」が定義されているなんて面白い!

コミュニケーション力・・人をつなげる力,人とつながる力,人とかかわる力,人と人の間で意思疎通

コミュニケーション力に必要なもの
・・情報や意思の伝達・発信力,情報収集力や判断力に基づく信頼感
・・意思疎通をとる方法・手法・テクニックやその検証を行う技術または知識
・・会話,SNS,ホームページ,郵便,チラシ,ラジオ,テレビなど

ネットの世界
「いやだな」って思ったらすぐシャットできてしまう

分かっていないけどとりあえず頷くこと
⇒とりあえず「いいね」することに似ている?

これもコミュニケーションの1つではなかろうか。
それでOKな世界もあるということだ。

「疎通」⇒滞りなく通ること
つまり、相手とのパイプがあって、その中をいっぱい流れていないと、疎通しているこにはならない。なので、コミュニケーションには「量」も重要

「疏」の字義は「さかんに」「しきりに」というような意味で、「疏通」で「滞りなく、さかんに行き来する」というような意味

かつては、
察する力 行間を読む 以心伝心 といったことがある
これを現代日本人の多くは失いつつあるように思える。
言わなくてもそのことを態度 目、体のそぶりで表すといったこと・・・・
コミュニケーション力というと直接的に言語能力的なことを社会一般では主にとらえるような気がする。
あと聞いていても完全に理解していないことも多いように思う。なので最近余計殊更に言われてきているのではないだろうか?

注:以心伝心『景徳伝灯録』に「仏の滅する後、法を迦葉に対し、心を以て心に伝う」とあるのに基づく。

『景徳傳燈録』(けいとくでんとうろく、新字表記:景徳伝灯録、全30巻)は、中国北宋代に道原によって編纂された、禅宗を代表する燈史。過去七仏から天台徳韶門下に至る禅僧その他僧侶の伝記を収録している。多くの禅僧の伝記を収録しているため、俗に「1,700人の公案」と呼ばれているが、実際に伝のあるものは965人である。1004年(景徳元年)に道原が朝廷に上呈し、楊億等の校正を経て1011年に続蔵に入蔵を許されて天下に流布するようになったため、年号をとって『景徳傳燈録』と呼ばれるようになった。これ以降、中国禅宗では燈史の刊行が相次ぎ、それはやがて公案へと発展した。
『景徳傳燈録』は現在もなお、禅宗を研究する上で代表的な資料であり、必ず学ぶべきものとされるが、内容には必ずしも史実とは限らない部分もある。なお、撰者に関しては、元々は拱辰が編集したが、朝廷に提出する旅の途中で道原に横取りされて提出されてしまったとする説があるが、中国の仏教学者陳垣によって否定されている。

「若者は気が利かない」
あるシーンにおいては、そうかもしれない。
例えば仕事で求められるものを察するなど。
けど、それはビジネスシーンにおいてのノンバーバル筋肉が鍛えられていないため。
じゃあ彼らは何もできないかというと、そういうわけではない。
若者の間で独自のコミュニケーションを発達させていたりする。
(ビジネスシーンではあまり良くないですけどね。(笑))

「ま?」とか「り」とか、あるいはスタンプとか絵で会話できますもんね~

よくよく考えたら、英語にもある。⇒英語の仮定法

【コミュニケーション力ってどんな力】
何かを誰かと共有する力
*コミュニケーション (communication) の語源
(communicatio/共有すること)

一般的には頭の中身や要望ではあるが、
広く言えば、どんなものでもOKなはず。(現実歪曲)
例:カンパニー(company/共にパンを食べる仲間)
>敵対者とコミュニケーションが取れているか?

「憎悪」を共有しているという意味では十二分にできているのでは?

でも、それって幸せじゃないですよね…?

【「コミュニケーション力」よりも重要な力】
幸せになる力。
自分が何が欲しいか?(欲しくないか)
それに対して相手はどう思う?
何を共有するか?相手とどんな関係を築くのか?という
価値観尊重&コミュニティ把握能力。
*ただしこれらを自己対話とみれば、コミュニケーション力が最強かも…?

【(実際は重要視されるけど))重要でないものは?】
A,いわゆるコミュニケーション”スキル”(≒交渉術、各種バイアス)
B,そこにいる相手以外のすべてのこと(≒柵/しがらみ)

【「(一方的な)コミュニケーション力」だけが上手いはいいか?】
おすすめできない。だって…(アジテーター/タイラントの例)

ハウツー本、めちゃくちゃある
一人ひとり状況は違うはずなのに、、

それは答えが無いということ。。。

*ダイエット本とかもそうですよね

本に書いてあった話。
子供が帰ってきて
「今日宿題できていなかったけど、田中先生怒らなかった~」
と嬉しそうに言ってきた。
母親はこれをどう捉え、どう返すか。
子供が何を嬉しいと感じているのか

平田オリザ
「わかりあえないことから」
コミュニケーション能力とはなにか(講談社)

日本書紀⇒海外向けに日本の歴史を発信
国どうしのコミュニケーション
「うちでも、こんな歴史書出せますよ」

戦争もコミュニケーション?
⇒良い方法ではないが、、

(殴り合いはコストが高い。コストが低いうちにどうにかすべき)

敵対者とも、コミュニケーションは取れている
良いかどうかは別として。
相手を毀損してでも自分を尊重しないといけない場面は、残念ながら、ある。

ファシリテーターの意見

〇コミュニケーションとは
(インプットより)
・意思疎通を図ること
・伝えること
・地域社会、一般的に共有すること(ラテン)
・全体で交換すること(ラテン)

〇元の意味は

「コミュニティ内で交換・共有すること」
⇒何を交換・共感するのか?

(想像)
「うちでとれたリンゴあげるよ~」
「ありがとう、じゃあこの魚あげる」
⇒生きるための物資

「おい、敵が攻めてきたらしいぜ!」
「まじか、じゃあ逃げなきゃな」
⇒生きるための情報

〇人は生きるために、コミュニティを構築する
その中で、自分が持っているものを、他者のために提供しあうのがコミュニケーション?
「社会性」の根本にあるのがコミュニケーション

〇「人間」は人と人との間に立つ
だから、コミュニケーションは人間が人間たる所以

〇コミュ力より大事なものは?
・「他者のために(+自分のために)」という姿勢、気持ち
⇒これがなければ、本当の意味でコミュニケーションはできない
⇒これがあれば、コミュ力(能力)が乏しくとも、鍛えようとする

〇コミュ力ほど大事ではないものは?
・弁論術(ハウツー?)
コミュニケーションが伴わない場合、それはあまり良くないと思う

まとめ

コミュニケーションについてより深く考えたことで、
今後人と関わる際に、いつもと少し違った見え方、考え方ができるかな~、と、楽しみです。
(この記事を書くこともコミュニケーションの1つだなと、すでに気づきがありました)
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。

次回は
9月16日(金)19:30~21:00
第172回「王になるということ」を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!

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