第172回「王になるということ」

第172回 探究型ワークショップ実施!
テーマは「王になるということ」です!

今回の問い

もし自分が”いずれ”「王」になることが確定したら
何を考え、どのように生きていきますか?

今回のテーマについて

ファシリテーターの木原です。

先週、エリザベス女王の訃報が世界中を駆け巡りました。またその後、チャールズ新国王即位の報道もなされました。70年という歴代最長の在位期間、96歳まで生きられたエリザベス女王はまさに歴史に残る人物であり、我々も歴史的な瞬間に立ち会ったと感じます。

普段イギリス王室や彼女のことを強く意識することはありませんが、流石にこのタイミングでは色々と考えさせられるものがありました。わずか10歳で推定相続人になり(しかも、元々その予定はなかった)、10歳の少女が覚悟を決めて帝王学を学び、自ら従軍もした。その胸中にはどのような思いがあったのだろう。一方、現国王は物心ついた時から皇太子であり、74歳になって即位された。今、彼にはどのような景色が見え、どのようなことを感じられるのだろう。「王位」は、自分には縁のないポジションではありつつも、その場所にいる人にしか分からないことって何だろう、今回はそういったことに思いを馳せてみたいと思い、探究を企画しました。

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グループトーク

今回は現役の高校生や、イギリスへ留学中の学生の方にご参加いただき、他の参加者の皆様と一緒にたくさんの意見を出していただきました。例えば、

自分は苦手なことが多く、国中のあらゆることを意識しないといけない立場は荷が重い。誰かの補佐に徹したい。という意見がありました。
⇒人を頼れるのは良いリーダー。グループトーク内で盛り上がっていましたが、私も「スイーツ女王」って現代らしくて良いな!って思いました。王としての徳があり、かつ新し風を吹き込んでくれるような存在は、社会を明るくし、次のステージへと進めてくれそうな気がします。そして、王様も人間ですからね。自分ですべて完璧にこなすよりも、もっとやるべき務め・在り方があるのだろうな、と思います。

また

「King」は「Kind」と同じ語源(人種;血筋)。
「emperor」の語源は(軍の最高司令官)。
⇒なので全然違う。

というお話も、大変興味深かったです。

王様は国民のことを家族だと思う存在なのか~

と思いました。

参加者の意見・やりとり

96歳か~

1900年代初頭ですよ!(すごい歴史だ…!)

イギリスはそもそも1枚岩ではない説

今の王朝もドイツ系だし

そうなんですよね。(イギリスは結構血みどろの歴史ありですものね。。)

歴史の証人感ある…(第二次大戦って教科書の中、というイメージ)

人格を重視して教育されたのですね

偉い人は孤独…?

もし自分が王になることが確定したら?
喜び(スイーツ食べ放題?)→絶望(重い)→諦め(スイーツ美味しい)

同好会会長の立場で既に重いので王は務まらなさそう…
多すぎて早々にリタイアするかも
視野が狭いので全体を俯瞰してみるのは苦手。
明確にこっち派ってあることが多い
→社会問題とかに対して発言したら叩かれそう

結論:周りの人の補助に徹したいです
(そして安全な立場でカフェ巡りを楽しむ)

スイーツ女王…!いいのでは…!

北海道がスイーツ王国として独立した瞬間、「スイーツくいてぇ」って、習近平やプーチンが言い出して、攻めてきそう。(笑)

「王様がどこまでやるか」

一応、推古、皇極(斉明)、持統、元明、元正、孝謙(称徳)、明正、後桜町の各天皇8名

英語の「エンペラー」はローマ軍の最高司令官を意味する「インペラトゥール(ラテン語: imperator)」から。

立憲君主制の場合、「憲法を遵守し、自国民のために尽くす?」
封建制の場合、「各諸侯の監視をしつつ、統治できるように心血を注ぐ?」

天皇のように国の実務は人に任せて祈る、見守る立場でいたい
・金と権力を持つと自制が利かなくなる人はいるので受け皿となる存在がいい
・権力はいらないけど権威はほしい
・存在があこがれる立場(気品?)
・ボロは着てても心は錦

王は君臨すれども統治せず

King reigns, but does not govern.

ヨークに留学中、
⇒プラチナジュビリーでも、女王がいかに愛されているかを感じた
一方で、王様には植民地に関する感情もついて回る
華々しいところもある一方で、色々ある
もし自分が王様になるなら、王権縮小の方向性に動くかな~

クイーン愛伝わりますぜ…!

光と影

ベストはない、ですからね…

王として一生を終えるって辛いかも、、

皇歴や伝統ある王室の存在がもたらすメリットとは??

おうどう-らくど【王道楽土】
公平で思いやりのある政治が行われている平和で楽しいところ。
▽「王道」は帝王として踏み行うべき道で、徳をもって、公明正大で公平な政治を行うこと。また、武力や威力によらず、仁徳のある帝王が、道徳によって天下を治めること。「楽土」は安楽な土地・安楽な国のこと。

徳のある王様と臣民の関係って、アイドルとファンの関係みたいなものなのではないかと思う。良いファンはアイドルの嫌がることをしないし、アイドルも全力でファンサービスをする。

一応、現在のイギリス国王であるチャールズ3世(在位:2022年9月8日 – )の、連合王国における正式な称号は以下となる。

英語: Charles III, by the Grace of God of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of His other Realms and Territories King, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith

ラテン語: Carolus III, Dei Gratia Britanniarum Regnorumque Suorum Ceterorum Rex, Consortionis Populorum Princeps, Fidei Defensor

これを日本語訳すると、「神の恩寵による(英語版)、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国および他の国土(レルム)や領域の王、イギリス連邦の首長、信仰の擁護者であるチャールズ3世」となる。

A,諸国漫遊プラン
倫理と哲学を学ぶ。
第二候補も準備して、という。
諸国漫遊する。
UTUBEで流す。

B,王様プロデュースプラン
国家に王様いらない?そんなことはないですよ!
その国にあった王様、プロデュース致します!
(王様の協力で王様擁立…的な)

C,政治家ランダムプランを提案
投票制度を廃止、ランダムで政治家を選出する。
*ただし、チームメンバーは専門家が入るなどのフォローをする。

D,一国両制度を提案
社会主義国が理想?おっさんがいない世界が理想?尊厳死が欲しい?
じゃあつくってみればいいじゃない。特区を作る。

E,王様選挙制を提案
一番いい感じのやつがなる(ベストジーニスト的な)

F,アイドル王様制度
アイドル≒人徳では?

おまけ:

「王(おう)」はまさかりの形をかたどった象形文字
「大きく広がっている/軍事力ある様子」


〈王様〉を意味するキング〈KING〉は、〈親切〉を意味するカインド〈KIND〉と語源同じ。(家族、血縁、親切、ノブレスオブリージュ)
*ちなみにKINDは⇒ kunja(人種;血筋)が語源
エンペラーはキングじゃない

王様は国民を家族と思うということなのか~

最近、拡張家族について考える機会があって、そのことを思い出しました。

ファシリテーターの意見

もし自分がいずれ王になると決まったら?

たぶんすぐには受け入れられない
あるいは、納得できない
1年、いやもっとか、、自覚がなく普通に過ごしてしまう
けどその間、王様になったらもう自由に過ごせないな~と思い、好きなことを色々とやり出すかもしれない。そして、周りの人にケツをたたかれながら、徐々に現実を受け入れていく。

「パスタ食べたいな~⇒そうだ、サイゼに行こう」
「海外旅行したいな~⇒そうだ、タイに行こう」
「あのラーメン屋美味そう!⇒入ってみよう」
王様になったら、こういうことができなくなる。
これは結構辛いかも、、
生まれつき、あるいは物心がついてからずっとそうであるのと、一度こういう庶民の楽しみをしったうえで封じられるのと、どちらがつらいのだろう、、

そして、これはグループトークを聞いたうえでだけど、
「終わりがない」
というのがつらいと思った。一度王様になったら、余程のことがない限り一生続く。ただでさえ、自分の家族との関わりですら嫌になって距離を置くこともあるのに、国民という家族を、1日も欠かさず見守り続けることができるだろうか、と思う。

内政、外交、儀礼、等々
1分1秒が計画され
1挙手1投足を見られて評価される生活
ほんのわずかでも私心があったら、一瞬で重責につぶされてしまいそう。究極の滅私奉公、今回の人生は一切自分のためにということを諦める覚悟。国民の中で誰かひとりがその立場に就くことになり、今回は自分がそのカードを引いてしまったという状況。どういう因果か自分が王位を継ぐ立場に生まれてしまった。
「しゃあない。今世は諦めるか、、」
というのが最初の受け入れになるかもしれない。でもそれほどの立場であれば、ほどなくしてきっと今回の人生における自分の役割として受け入れられるかもしれない。その意味では、信心深くありでもしなければ、即発狂してしまうだろう…。

「王」に限らず、君主という立場で国を守り、国民を見守ってくださっている方々には頭が上がりません。転じて自分も、与えられた役目をきちんと果たせるよう精進しなければと思いました。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。

次回は
9月23日(金)19:30~21:00
第173回「花文化」を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!