第179回「歴史のウソ・ホント」

第179回 探究型ワークショップ実施!
今回は「歴史のウソ・ホント」というテーマで探究していきました。

今回の問い

歴史上の出来事で「実は本当」「実は嘘」だと思うこと、

「実はこうだった」と分かていることは、何があるだろう?

また歴史はどれくらい本当だろうか?

今回のテーマについて

ファシリテーターの木原です。

今回は「歴史」を切り口に
「何が本当で、何が嘘なのか」
ということを考えていく探究を実施してみました。

今回のテーマの構想自体は以前から持っていたのですが、
少々センシティブなテーマであり、中々実施に踏み切れずにいた、という感じです。

今回のように「ウソ・ホント」を考えていくうえでの題材は、
実は色々あるのではないかなと思っています。

「ニュース」
「ことわざ・格言(皆の人生経験と照らし合わせてみて)」
「教科書の内容」

…等々、切り口は色々です。

ひろゆき氏の
「嘘を嘘と見抜ける人でなければ~」
という有名な発言がありますが、ネット情報に限らず、
これは本当だろうか?
何が本当なのだろうか?
という視点を持っておくのは、大事なのではないかなと思います。

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グループトーク

今回のテーマについて、
かなり突っ込んだ(普通は話しにくい話)を出してくれた人がおり、
またそれに対して鋭い反論や質問も出てきていました。
この探究型ワークショップは、
「どんな突拍子もない意見もOk」
がコンセプトなので、こうした議論が交わされることはとてもありがたく思います。

個人的には、我々が知らないだけで
「実は嘘」
ということはめちゃくちゃ多いのではないかと思います。
もしかしたらその中には、我々の価値観を揺るがすものもあるかもしれません。
今回の議論の中で、
「混乱を引き起こさないためにあえて隠されていることもあるだろう」
という意見もありました。それも正しいと思います。
真実を知ることが、必ずしも良いこと、正しいこと、とは限らないのかもしれません。

また今回は「ウソ・ホント」と、はっきりと問いに書きましたが、
グループトークでは「1つのことでも色々な形で表現される」という視点も出てきました。
「ウソではないけど、、」ということですね。
今回の探究に1つ深みを与えてくださる意見だったと思います。

 

参加者の意見・やりとり

【カナル・リブレ事件】
司会者がマイクを握ると、近くで大きな犯罪がたまたま起こる。
この人気ドキュメンタリーの裏側には実は、、というお話。
(司会者は犯罪組織ボスなのでした)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%A6%E3

 

https://www.netflix.com/jp/title/80217946?preventIntent=true

イエス・キリストは実は中東人。白人ではない。またイエスの活動は当時において新興宗教(キリスト教)の立ち上げではなく当人はユダヤ教の改革のつもりだった。

キリスト教はキリスト自身よりも弟子のパウロがめちゃくちゃ布教をがんばったから世界的に広まった。
(パウロ教といってもいいかもしれない)

空海が起こしたとされる奇跡(念じたことで雨が降った等)は神通力などではなく、中国留学中、気象学などを現地で学んでそれをこっそり応用してたのを黙ってたから。

仁徳天皇陵があれだけデカイのかは、海外からきた外国人に「日本ってこんなでかいもの作れる組織力あるんだぜ」という見栄のため。
(当時は港が近くにあり、外国から来た人から必ず見える位置に建てられた)

天文気象に通じている人、いますものねぇ

諸葛孔明とか

食べた果物もリンゴじゃない説

たった2000年ぐらいで海岸線が変わってるんですね……

青森県にイエスの墓があるって話、めっちゃ好きです…

翻訳の過程で変わっていくことも。…

  • 出土品が偽物
    * 例:オーパーツ(水晶で作られた骸骨)
    • 伝・源頼朝画
      • → 違う人かもしれない
    • 歴史の伝え方と重要性
      • 学校で教えられる、強調される部分は本当に歴史的に重要なのか
        • →キャッチーであったり、自国に有利なだけかもしれない
      • 例:第二次世界大戦中に日本が「されたこと」は詳しく学ぶが、「したこと」はあまり触れられない
        • →内容にはバイアスがかかっていないが、教え方が事実に基づいていない

西郷隆盛の写真も本人じゃないとか

へええ

御巣鷹山事故
飛行機になぜかウランが積まれていた。→坂本九さんが当時核に対して反対運動を起こそうとしていた。
坂本さんは普段JALには乗らない。なぜあの日だけ?
運転手はとても腕の良い人。そのような運転で事故など起こす可能性はあったのか。
証拠を隠すために最後現場を燃やした?
123という数字。
リンゴが木から落ちる研究をしたのはニュートンではない。

誰か知っている人いたら教えて!

ディオバン事件(これは本当)

映像の普及でだいぶ嘘はつけなくなったのでは?→映像の世紀
だけど、今の日本も闇が深くて危ない。食品添加物など。

薬が危ない
⇒検査をする組織(政府)が信用できないということ?

緩い基準になってしまっている

厚生省に提出する書類の内容が捏造されてたら国も検査のしようがないのでは?

自分から調べてみないと分からないこと

陰謀論・怪しい話が全てうそとは思わない。中には本当のこと、我々が知るべき真実があるのだと思う。(そうあってほしい)だからこそ、受け取る側は、ハナッからウソと決めつけてはいけないかもしれないし、それを発信する人は、ちゃんと皆が納得できるよう、根拠をもって論理的に発信するようにしてほしい。

(意図的にか、ガチなのか分からないけど)
例えばabemaでQアノンの人が出てきたとき、あんな議論の出来ない奴が出てきたら、Qアノンの信ぴょう性がガタ落ちすることは分からないのだろうか…と思う。

(統計のウソ)

日本人の60%は平均年収以下
年収の水準を調べるには平均値は向いていない
国民の平均年収は400万円ほどといわれている。こう聞くと400万円前後の給与をもらっている人が日本で一番多いのかと思ってしまうが、実はこれが間違いなのである。

そもそもそのデータの平均を表す平均値というのは、N個のデータがあった場合、全てのデータを足してNで割ったもので、大まかには中央なのであるが、実際の中央とは異なっている。

平均値というのは実は水準を調べるのには向いていないとされる。例えば、年収の場合、年収の高いものが多くいればいるだけ、平均年収を押し上げて、実際の水準の値とかけ離れていってしまうからである。

平均年収というものが日本人の年収の実態とかけ離れているからなのである。平均年収に比して自分の年収は低い、周りはもっともらっているはずだというのは統計上の錯覚に過ぎず、実際には平均年収以下の人数の方が圧倒的に多いという事実を覚えておいてもらいたい。

クリックして000.pdfにアクセス

日本って統計学遅れた国らしいですね

世界の99%の富を1%の人だけが持っているというのも驚きでした

統計学を学べる学部が日本に1つしかない

ファシリテーターの意見

〇歴史はどれくらい本当か?
(あえて)ほとんど嘘
現代のニュースもそうだけど、
伝える側が伝えたいように伝えているのではないかと思う。

場合によっては、

「そんな人物実はいなかった」

「一時代丸ごと嘘だった」

みたいなこともあったりして。

自分たちの経験から例を挙げるなら、太平洋戦争中のプロパガンダ。
「日本は勝利した」と伝えられていて、ある日突然玉音放送。

気付いていなかった人は何が起きたか分からなかっただろうし、
昨日までとは世界が一変したことだろう。

まるで、マトリックスから目覚めたような…

転じて今の時代、同じことが起きていないとどうしていえようか。

 

と、前置きしたうえで。

 

これは本当なんじゃないか(本当ならいいなぁ)と思うこと

〇実は生きていた系

・明智光秀=天海説

・義経=フビライハン

⇒この辺は嘘くさいが、ロマンがある。ただそれだけ。

〇日本人の活躍系

・元寇は、本当は日本人が強かった
(これは、本当であってほしいなぁと思う)

・戦時中の日本軍の活躍、統治

⇒本当だったらいいなぁと思う

 

ウソなこと・ウソだと思うこと・説

〇三国志演義(趙雲の記載はほぼないし、孔明は政治家)

〇「板垣死すとも自由は死せず」なんて言っていない

〇「パンがなければお菓子を食べればいい」←新聞が勝手に書いたもの

〇江戸はリサイクル都市⇒実はゴミだらけだった

〇忠犬ハチ公⇒実は飲み屋の客が与えるエサ目当て

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
またやりましょう。

次回は
11月11日(金)19:30~21:00
第180回「オシャレ」を予定しています。
引き続き、楽しくて学びになる探究を実施してまいりますので、お楽しみに!