第86回「紛争について考える」

第86回 探究型学習コース実施!
 
【アイスブレイク】
今回のテーマにちなんで、以下のお題で自己紹介をしていきました!
1、お名前と所属
2、自分の譲れないもの(モノでもコトでもヒトでもOK!)
 
【インプット】
☆「対立」や「争い」をどうやって解決するか??
 
ーーー
 
【対立や争いについて】
〇言葉の確認
戦争:国家vs国家⇒大規模なもの
紛争:国会外の集団⇒中小規模
内戦:一つの国の中で起きる
 
〇紛争の原因とは??
・シリア⇒民主化運動から政権に反対
・アフガニスタン⇒大国の侵略・土地争い・武装勢力との衝突
・イラク⇒政権不安定・武装勢力からの攻撃
・イエメン⇒分離独立を求める紛争
☆「資源」「土地」「宗教」「信条」など
 
〇紛争に陥る国の特徴⇒3つのギャップ(欠如)
・Security Gap(安全保障)
・Capacity Gap(行政能力)
・Legitimacy Gap(正当性)
 
〇紛争によって引き起こされるもの
・国力低下
・避難民
・性犯罪
・精神的被害,トラウマ
・人的,身体的被害
・教育機会の損失
 
ーーー
 
【解決について】
〇解決・和解の手順
停戦⇒武装解除⇒聴取⇒調査⇒裁判⇒謝罪
 
ーーー
【問いかけ】
M州からG州に人が移住して、G州で土地問題が発生!
怒ったG州人とM州人の間で○○が起こりました。
あなたならどうやって解決する?
(解決の流れを理由と共に考えてください)
 
 
【探究】
今回も、たくさんの意見が出てきました!
 
ーーー
〇まず、人の移住という事実を止めることはできないと判断する
 ※この時点でトランプさんなどは別の意見になると思います。
 
〇よって、自分が一定の権力があってそれに対処できる立場にあるということの前提で。
 
〇そういうようなことから想像すると、やることはいろいろあると思うけど、ある程度納得のいくルール作りに時間をかけると思います。
 
〇一方でスピード感も求められるだろうから、暫定措置は一定の実力行使で。
 例)武力衝突については、軍を介入させる、など。
 
〇決めるであろうルールの例、
 ・移住は拒否しない
 ・土地の購入に先住民ではない人に課税する
 ・累進課税を取り入れ、収入を得る人により多くの税金を納めてもらう
 ・いくらかの保護された土地を認定する
  例)神社の土地を買って、取り壊すなどできないようにする
  例)農地は転用するのに許認可が必要
 など
 
〇ここまで書いて、思ったことは、
テロのような一方的なものでない場合、どちらにも一定の行動の倫理的正当性があるかと思います。
※テロが政治主張の手段だと理解していても、行動の倫理的正当性は多くのところで肯定しにくいと思う
なので、大きな流れは変えられないと理解し(移住の流れ)、それを、緩やかにして(抑制しつつ)、互いに理解できるルールをつくるしかないのかな、と。
このルールづくりに、現実は結局利害がはたらく、一方の主張が通り過ぎる、大国がバックについて押し通される、などがあって、また振り出しに戻るような気もします。
とりあえず地域紛争レベルであれば、大きな力で一度トラブルを「止める」のも重要。
 
>”正しい”主張でも”ヒトコロシ”はだめですもんね>テロ話
>先ずは、対話ですかね。
相手の特質や性質をよく研究することかな
>代理人で購入されるという話(日本の別荘ころがしとか)ですな
*規制は裏技で突破されるということがよくあるw
>東北の阿弖流為もそうですね
>彼は今も現地の英雄みたいです
 
ーーー
 
〇土地の購入に制限をかける。
⇒文化景勝地、水源。移住10年経過しないと権利持てないとか。
 
〇遊休地リスト(跡継ぎいないとか)作ってそこのみ売買可。
 
〇移民者をコミュニティー化させず同化政策(仲良し化)とる。
 
ーーー
 
〇移民税を作る。経済格差がこれ以上生じないよう政策を取る。
 
〇「多文化共生の問題」
人類史上ここ数十年かの問題。
⇒みんなどうしたらいいか分からなくなり、困惑している。                                  例えば、あなたの家に見ず知らずの人が一緒に住むことになった、これを考えてほしい。本当に彼らと平和に暮らしていくことはできるだろうか。外国人賃金問題が騒がれているけど、本当に同じ給料にしていいの?そこにもともと住んでいた人たちに「毒」を植え付けることにならないだろうか…?
 
>アジアでは意外とあるある(部屋掃除しないくらいはデフォ、ある日真っ黒な天井(全部ゴキブリ)が…(実話)
 
ーーー
 
〇いっそのこと新しい州を作ってしまう
⇒理由は、今日がマリー・アントワネットの忌日らしいのでならば州を分けちゃ
えばいいじゃないということです
 
>独立すればいいじゃん!(正しい!)ですな↑
>なるほどそれは面白い案ですね!
>(マリーアントワネット…よい女王だった説もあるみたいですな
>(相手に対する)「生理的な嫌悪感」って”どこから”来るのですかねえ…?
⇒「生理的な嫌悪感」も、あとから、常識や固定概念から刷り込まれたものかと。
 
ーーー
 
〇税を取る
 
〇国のルールに従う
 
〇相手のルール秩序を守らないで移住するのは良くないだろう
 
ーーー
 
〇話し合う
 
〇結局揉める原因は何か?⇒揉める場合だいたい譲れないポイントがある
 
〇なので、そこについて触れないように
 
〇第3者を用意して妥協案を探していく。
☆どちらもやはり譲れない可能性があるので公平に代表者10人でジャンケンして6勝した方の言い分を飲む。
この後は一切問題にしない条件で。
 
〇流れ 
双方にジャンケンで決着と伝達⇒代表者がこない場合負けなど細かいルールを決める⇒じゃんけん大会⇒終了
 
>画期的!!!!
>カイジの限定じゃんけん並みに裏で謀略渦まくじゃんけん大会になりそうww
>じゃんけんは嫌だ!と譲れなかったら?
>ジャンケンがゲームとして成立しないといけない、から難しい
☆争いは悪いことじゃないけど、報われないのは良くない
 
ーーー
 
もし自分が○○なら…
 
【現地民】
〇優秀な人で学び合い、力をつけて(自分たちも稼げるようになって)、現地民パワーを取り戻す
(しかし現実は、そんな風に考えるのはめっちゃ難しい…)
 
【流入民】
〇現地民の優秀な人を自分たちと公平に雇用する
(占領地では、現地民と仲良くやるのが長続きしそうなので)
〇自分たちが入ってくる前よりも現地民にとって良い状態にする(劉邦・劉備の策)
 
【その国の政府】
〇孔明(馬謖)の南蛮征伐(心を責める)
〇“張嶷”を現地に派遣する
⇒異民族(自分たちと文化・アイデンティティの異なる民族)当地のプロ
〇どうすれば良いか、、
⇒厳しさと恩徳をもって接する(制度作りの微妙なところ)
⇒制限かけるが、許すところは許す
(具体性に欠ける案ですが、、さきにあがっている“同化”と同じ方向性の案かもです)
 
【他国】
〇三国志を元に考えていたら、侵略しか思いつきませんでした。笑
 
ーーー
 
私はラグビーの日本代表がこれからの日本の姿と思います。
リーチマイケルがキャプテン。
NZ出身のトンプソンがいて韓国出身の具がいる。
でもみんな日本人で全国民が応援している。
 
>なるほどです…
 
ーーー
 
【紛争をメリットで解決するぜ作成】
>そもそも紛争って何だ?
理解と金と快楽
 
〇道具フェイズ(しゃべれなければ理解できない)
 双方(特にいじめられている方の)語学習得
 ↓
〇理解フェイズ(知らなければ仲良くできない)
 お祭りする(スポンサーはお金持ち側、みこしは一緒に担ぐ)
 一緒にゲームする
 ↓
〇マーケティングフェイズ
 お金持ち側:CSV啓蒙型
 (トリクルダウンは利益になりますよ。追い出されたら困りますよ)
 +
 貧乏側:ターゲットセグメンテーション特化型
 (成金から搾り取りましょう!)
*↑ここは双方の文化、利益、宗教等の特性により調整
*”目に見える”規制はしないこと(超累進課税はめっちゃあり)
 
>「対話」は仲良くするための手段の一つ⇒他にも手はある
>「仲良くして」で仲良くなったのを見たことない
>マーケティングフェーズ(洗〇)
⇒「これからいいことになるらしいよ」という情報を流す(風潮にする)=みんながそんな風に思えるようにする
>儀礼(向こうの文化で楽しむ)はよい戦術ですよねー!
>「気持ちのこもった行動」というのも響きそうですね
>気持ちがこもっていることが「伝われば」よいですよねー!
 
ーーー
 
【ファシリテーターより】
参加して下さった皆様、ありがとうございました!
争いがどうやったら解決するのか、これまでの歴史を振り返っても人類が生まれたから何度も争いは起こっており、その問いについて答えを出すことは難しいことだったと思います。
しかしながら、ワークショップでは様々な角度からの意見が出て、面白く興味深い議論になっていたと思います。
争いから派生して、法律について、他者と共生することについて、制度についても思考が進んだことも一つ意義深い点だったのかなと思います。
私からの現地社会の情報も含め、遠そうで身近な「争い」について参加して下さった皆さんの中で何か感じるところがあったらとても嬉しいです。
これを機に世界で起こっている紛争もしくは自分の身の回りで起こる争いについて興味を持って調べてみるなどして頂けたら幸いです。
最後に、参加して下さった皆様、NWCの運営の皆様お時間を頂きありがとうございました。
 
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
是非またやりましょう!
 
次回は10月30日(金)
 ※来週23日はお休みとさせていただきますm(_ _)m
「Mindset Workshop Caravan 2周年記念探究」ということで、
第87回 テーマ『Anniversary(記念)』を予定しております。
今後もまた面白くて学びになる探究の場を実施していきますので、お楽しみに!
探究

前の記事

第85回「シンボル」